有岡そっくり兄弟

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颯side



颯「はぁー」


緋「なに、あんた。うっさいんだけど」


颯「あー、すみません」


午前中はケーキ目当てに頑張ったんだけど、頑張りすぎて午後はスタミナ切れ。


そのまま当直入ったら溜め息も出ちゃうって……


白「あれ、緋山先生、今日当直だっけ？」


緋「いや、ICUの大西さん、まだ安定してないから一応ね」


白「なるほど。休み休みにしなよ？」


緋「はーい。あれ、藍沢は？まだ帰ってないの？」


白「脳外の緊急オペに入ってる。出血量多くてヘルプに行ったわ。あ、名取先生も仮眠は途中でとっておいてね？」


颯「分かりましたー」


とりあえず書類だけ済ませちゃうか……


明日早く帰るためにもね！


緋「名取ー、これもよろしくー」


名「……」


なにあれ、酷くね？


緋「名取ー？」


あぁ、もうっ！


名「分かりましたよっ！」


緋「はぁっ！？何その態度！」


自分の分ぐらい自分でやってよ……


まあ、俺がやった方が早いけど。←はぁっ！？By緋山


プルルルル プルルルル


白「はい、翔北救命センター」


消「十代男性、暴行の形跡あり、出血多量、頭部外傷の初見もあります。受け入れ可能ですか？」


白「分かりました、受け入れます」


緋「十代かぁ。学校帰りでも襲われた？名取、行くよ」


受話器を置いて駆け出した白石先生に続いて緋山先生も走り出す。


颯「はい！」

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