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伊野尾サイド。 ページ37
｢大ちゃん…｣
俺の放った声は波の音にかき消されるほど小さく弱かった。
｢いのちゃん！何やってるの！こんな所で！ここまま、俺が来なかったらどうなってたか…！｣
大ちゃん？なんで、泣いてる…の？
そんな顔したら俺まで泣きそうに…なるじゃんか。
｢大ちゃん、ごめんなさい。ごめんなさい。俺のせいっで…ごめんなさい…！｣
流れ落ちる大粒の涙は波に吸い込まれていく。俺は何度も何度も大ちゃんに謝った。
｢ごめんなさい。ごめんなさい。｣
｢いのちゃん…｣
大ちゃんは俺をギュッと抱きしめてくれた。
｢ごめん、いのちゃん。いのちゃんは何も悪くないよ。俺が悪いんだから。だから、もう泣かないで？ね？｣
優しいその声に俺は泣きながら何度もくびを横に振り、否定した。
でも、大ちゃんもいのちゃんは悪くないと繰り返し、俺を慰めた。
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カナやん大好き - 知念が部活で捻挫をしてしまう話が見たいです！ (2019年6月23日 8時) (
レス) id: 636dc1adae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ストれも | 作成日時：2019年5月29日 17時
