薮サイド。 ページ27
何を話していたのかと聞けば、伊野尾と大ちゃんの昔話をしていたらしい。そしてちょうど、俺と光に出会ったころの話をしていたらしかった。
山「薮ちゃんは覚えてる?」
ー過去
俺と光はちょっとした用事があってあの町にいた。
珍しい雨に2人で傘をさしながら駅に向かっていた。
ピタっ。
目の前に駅があるのに光は足を急にとめた。
「ひかる?」
驚いて俺も足を止めて振り向くと、光は駅と反対方向にある住宅街の方をじっと見つめていた。
「あっちの方がどす黒く染まってる」
その時、まだ俺は光の人の心が色に現れるという能力を信じていなかったから
「雨のせいじゃない?」
って言うと
「ううん。違う。」
強く首を振った光はいきなり持っていた傘を捨て『どす黒く染まってる方』に走り出して行った。
「あ!待ってよ!光!」
驚きを隠せないまま、とりあえず光を追いかけて行くと
「えっ、」
そこには2人の男の子が倒れていた。
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カナやん大好き - 知念が部活で捻挫をしてしまう話が見たいです! (2019年6月23日 8時) (レス) id: 636dc1adae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ストれも | 作成日時:2019年5月29日 17時