あったかいおうち２

薮サイド。 ページ19

山田に作ってもらった光の分の夕飯を部屋に持っていくと。

泣いている圭人をよしよしと慰めているのは

｢光！？｣

いつの間にか起きていたらしい。

｢だ、大丈夫？苦しくない？息出来てる？｣

心配で光の方へズカズカと近寄っていく。

すると、

光｢わー！大丈夫！大丈夫だから！近い！近いって！｣

って言われて押し返された。

でも、なんだかそれすらも嬉しくて

｢もー！光ったら素直じゃないんだから！｣

光｢キモイ。｣

うわー。グサッとくるわー。

｢あ。そーいえば、山田がお粥作ってくれたけど、食べれる？｣

光｢んー、薮じゃなくて山田が作ったなら食べる。｣

｢うわー。ディスられたー。グサッと2回目。｣

光｢事実を言っただけだし。｣

｢まあ、確かに…。｣

光｢ふふ。バカじゃねーの。｣笑

｢あー！笑いやがった！｣

光｢だって、自分で認めてるんだもん。｣

光は笑いながら言う。

｢先に言ったの光じゃん！｣

そう、反論してから俺も笑った。

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