あったかいおうち２

山田サイド。 ページ14

薮「じゃ、次は中学生組な。｣

圭「圭人は、こんな感じかな。順位は30番だよ。｣

薮「うーと、英語は満点！数学は…頑張れ。｣

ああ。察し。

薮「じゃ、次は裕翔？｣

裕「薮くん！俺と山は同時に出してもいい？｣

薮「なに、勝負でもしてたの？｣

「いや、全く。｣

裕「そんなこと言わないでよぉ！｣

と言われましても。

裕「いくよ！せーのっ！｣

やだぁ、強引。

でも、こうなったら仕方ないからなぁ。

バン。

答案用紙を2人で同時に出した。

すると、

「ん？同じ点数？？｣

裕「そーみたいだね。｣

見比べてみれば、各教科で点数は違うものの合計点数は全く同じだった。

薮「へぇ。2人、いい勝負してんじゃん。｣

だから、勝負した覚えないんだけど。

「こんなことってあるんだね。｣

薮「そんな、奇跡が起こったところで次は初テストだった知念な。｣

知「やだ。見せたくない。｣

知念がそう言い放った。

圭「しょうがないよ。今回は勉強しなかったんだから。｣

圭人がなだめに入った。

そこで承諾したのか、そっと答案をテーブルに出した。

『えぇぇぇぇ！』

そこには、100の文字オンリーだった。

知「だから、見せたくなかったんだけど。｣

「嫌味か！｣

知念くんは天才でした。

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