笑顔の裏の顔。2 ( Daiki.A )

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慧「うわ、なんか昨日よりも人多いね」








『ほんとだー』









文化祭二日目。




昨日とうってかわって、たくさんの人がいた。








ハロウィンに近いということで仮装をしている人もいた。








慧「はぐれんなよー」








慧はそう言って、私の手をとった。









『子供じゃないんだからはぐれないよ』









慧「え、子供じゃなかったの！？」









こいつ…←





私は知らん顔して先に進んだ。

手はつないだまま。



そのせいで慧を思いっきり引っ張ってしまった。









慧「うわ！待ってよ、」








『はやくー』








慧「はいはい行こ」









そういえば、雄也今日来てないのかな？


来ると思ってたんだけど…








慧「柚」








『ん？』








慧「今日は１日俺の彼女ね」









『へ、』









１日限定ってこと？



え、良いのかな…









慧「大ちゃんが悪いから。いーの！」









『ふは、まいっか』









私も今回は大貴が悪いと思って、

呆気なくOKしてしまった。








見つかっても大貴が悪いんだ。









それから今日も大貴とは会うことなく、慧と1日を楽しんだ。





私は大貴なんかどうでもよくなってしまっていた。


雄也も慧もほんとに面白くて優しくて。









慧「楽しかったね」









今は家に帰る途中。



私は "いい" って言ったんだけど





一緒に帰るって聞かなかったから一緒に帰っている。









慧「正直さ、大貴のことどう思ってる？」









『今は…わかんない。

もしかして怒ってるのかな？とか。でも、怒らせたつもりは無いし…』









慧「ふーん、」









『慧は、何か知ってるの？』









ずっと聞きたかったこと。



今までの慧の言葉は全部知っているかのような
言葉ばかりだった。









慧「知ってることは知ってる。」








『え…教えて、』









慧「それは柚が自分で見つけなきゃ。」








『でも、』









私が困っていると慧は、


"はぁ…" とため息をついて









慧「大ちゃんもいつまでも黙ってたってしょうがないよ」








『え？』









大「…ごめん」









遠くから隠れていたかのように出てきた大貴。




いたの…？

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