これからもどうぞ《Daiki.A》

spin-off ２ ページ11

Aside




にやけ顔の私を見て、なんだか不思議顔の大貴。





「もう、さっきから何考えてんだよー」

「んー？、ふふ、」

「今日のA、訳わかんね」




大貴は、ソファに寄っかかってテレビを見ている。



そんな大貴の手の甲に、自分の手を重ねた。





「どした、」

「へへ、なんか笑」

「なんだよ、 " なんか " ってー！笑」



大貴の笑顔を見て、なんだか安心した。





私は、大貴の肩に頭を乗せた。



「っ！びっくりしたぁ…笑」

「ごめんごめん笑……でも、さ、」

「ん？」




重なった大貴の手を、軽く握った。


「無事生まれてくれたらいいね、」



大貴は、自分の手の平を返して、私の手を握り返した。




「うん」


その優しい声が大好き。


いつだって、その声があるから頑張れる。




肩から顔を上げて、大貴の目を見上げた。


すると大貴と目があった。



そして、おでこをぶつけて2人で笑いあった。

そのあとやってきた優しいキス。




「A」

「ん？」

「……大好きだよ」

「私も、……大好き」



大貴が、握っていない方の手で私の頭を包んだ。


そのまま抱きしめられて、大貴の温もりを感じた。



「この子、一緒にちゃんと育てよ」

「うん」



また降ってきたキス。


そのあと感じたお腹の違和感。


「……、」

「……なんかあった？」

「……お腹、蹴ったかも」

「え、まじ？！」



やったなー！って喜ぶ大貴。

そんな大貴とハイタッチする私。



「もしかして、俺に嫉妬したんじゃない？」

「え？」



大貴はそれだけ言って意地悪く笑う。


「じゃあもっと見せつけてやらないとな」

「へ…」



大貴は、優しく私の腰を引き寄せる。



「Aはまだ俺だけのものだし」

「ん、」




今度は少し深いキス。



嫉妬深いのも、大貴にそっくり笑




もしかして、男の子かな？



なーんてね！


少し他のことを考えていると、大貴が唇を離す。




「……ちゃんとキスして、」

「ん……っ、」




大貴ってば。



大貴が嫉妬してるじゃん、自分の子に。




……だけど、そんな大貴も大好き。

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