story17 ページ19
・
これからどんなことになるかを知らないあたしはいつものようにおにいとお母さんを玄関で見送っていた。
もう帰ってこないなんて知らずに。
母 「お母さん、行ってくるわね。Aいい子にしとくのよ。」
「おかーさん、帰ってくるまで起きてる!」
母 「だーめ。」
「やだ!おきてるもん!おにいといっしょにおきてる!」
母 「じゃあお母さんと約束してくれる?」
「する!」
母 「ありがとうは笑顔で言うこと。」
「わかった!!」
母 「お兄ちゃん、あなたもよ。幸せになりなさい。お母さんはあなたたちが大好き。じゃあね。」
お母さんはあたしとおにいのほっぺたにキスをして玄関のドアを開けた。
もうこの時からお母さんは知っていたんだ。
自分が帰らぬ人になることを。
それが自分の運命であることを。
今思えばこんなに夜遅くに出ていくお母さんなんておかしいに決まってる。
でもあの時の自分にはどーにもできなかった。
・
次の日目が覚めればお母さんはいなかった。
いつもおはようと笑って言ってくれるお母さんはいなかった。
おいしい朝ごはんも無かった。
お父さんは朝早くに出ていくからもちろんいないけれど。
どうすればよかったのだろう。
泣くこと以外に何かあたしはできたのかな。
おにいはずっと黙ったまま。
リビングにはあたしの泣く声だけが響きわたっていた。
・
その後お父さんからは事故にあったんだって聞かされていたけど
数年後おにいからほんとのことを聞かされてあたしは黒蝶になることを決意した。
あたしの大好きなお母さんを奪ったんだ。
絶対に復讐してやると心に誓った。
お母さん。
お母さんが殺されなかったら
あたしは普通の女の子になれていたかな。
みんなでプリクラ撮ったり、おいしいお菓子とか食べたり、、、
でも、なんか違う気がする。
もしかしてこれは運命なのかもね。
普通の女の子になりたかった。
友達とバカ騒ぎして、好きな人もいて。
そんなふうになってみたかった。
でも、いいや。
これがあたしの決めた道なんだもん。
しょうがない、よね...。
564人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
伊にゃあ☆らいむれもん♪^οωο^ - お久ー!!!最近来れなくてごめんね!m(_ _)m 部活忙しくて今帰ってきたの(涙) また来れるとき来るね!! (2016年6月8日 19時) (レス) id: 379fb33a0a (このIDを非表示/違反報告)
たぴおかちゃんこ(プロフ) - 伊にゃあ☆らいむれもん♪^οωο^さん» かわいかったね〜(*´罒`*) (2016年6月4日 21時) (レス) id: a811dadcfb (このIDを非表示/違反報告)
伊にゃあ☆らいむれもん♪^οωο^ - ね!もう終わったけど...笑 (2016年6月4日 21時) (レス) id: 379fb33a0a (このIDを非表示/違反報告)
たぴおかちゃんこ(プロフ) - 有須 沙羅 _さん» ありがとうございます!そう言ってもらえてすごく嬉しいです!!私の担当は大ちゃんです!! (2016年6月4日 14時) (レス) id: a811dadcfb (このIDを非表示/違反報告)
たぴおかちゃんこ(プロフ) - 伊にゃあ☆らいむれもん♪^οωο^さん» それはよかった〜私もほっしーとか新鮮で嬉しい!笑 今日の志村どうぶつ園知念ちゃん出るね! (2016年6月4日 14時) (レス) id: a811dadcfb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たぴおかちゃんこ | 作成日時:2016年4月5日 0時