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「行く宛てはあるのか?」

男の人は急に
真剣な顔になって聞いてくる
この短時間に色々ありすぎて
忘れてたけど私の中だった
私は「ない」という意味を込めて
首を横に振る
そんな私を男の人はじっと見つめた

え…なんだろ
な…なんか見られてる
私も男の人を見上げてるせいか
自然と見つめ合う感じになってしまう

「はぁ…仕方ないな」

長い沈黙の後男の人は
深いため息を着いて立ち上がった
それから私を無表情のまま
見下ろす

「お前は名前は…?」

「え…えっとA」

ボソリと言うと男の人は
小さく笑った

「…俺は佐久間大介だ」

大介さんはわたしにそっと手を差し出す
私はその手をじっと見つめた
えっと…握手?

「…大介…さん?」

私が小首を傾げてると
大介さんはため息をついた
えっ!!
大介さんため息ついてる…
私なんかしたのかな?…
な、なにしたんだろ
悶々としていると大介さんは
もう一度口を開いて言った

「うちこい」

え?…

.→←.



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作者名:みりゅう | 作成日時:2020年2月18日 0時

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