出会いは奇跡のように ページ2
名前)side
今は日付が変わる
5分前
真夜中なのに都会の空は眩しい
だから星も見えない。
私は無言で、怪しい光が溢れる街を
徘徊していた。
「おぉっ・・可愛いね。君」
「こんな時間に1人で 誘ってるのかな？」
知らない人達がぞろぞろと
私をかこった。
恐怖で体が動かない
そんな私の腕を1人の男が掴む
「ここじゃ目立つし あそこ行くぞ。」
そう言って男たちは
目の前の路地に私を
引きずりこんだ
「誰からする？」
「俺お前のあとは絶対 嫌だからな」
「あぁ？そんなん言ったら俺だって嫌だよ」
男の人達はあたしを
襲う気らしい
あぁ…私はバカだな
こんな時間に家を飛び出してしまって...
❥┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「私は 受けません」
１ヶ月前私は"白血病”の診断を受けた
治療を受けなければ
あと三ヶ月で死んでしまうらしい
「なｯ 何言ってるだ!!」
「治療を受けなければ Aちゃんは…」
ここ数日 治療をする しない の
問答が続いている
話し合いは平行線のまま
今も「話があると言われ」私は
リビングで家族と向き合っていた
私に必死に治療を進めているのは
杉沢豊さん ママの弟だ
私のママとパパは私が小学5年生の時に
交通事故で他界した
家族で遊園地に行った帰りに
飲酒運転の車と衝突事故して
命を落とした
幸い私だけがたすかった
「もう…いいんです。」
「十分行きました…」
笑顔でそういうと豊さんは
辛そうな顔をした
本当に…もう十分だ
十分生きた
それに…。
治療をしても、絶対に治る保証はないし
苦しい思いをしてまで生きる必要は無い
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作者名：みりゅう | 作成日時：2020年2月18日 0時
