#プロローグ ページ1
side K.I & D.A
『ねーねー大ちゃん、大好き!』
『っ、ちょ、抱きつくなって! 衣装にメイクついちゃうでしょ!』
『……ねぇ、大ちゃんはおれのこと好きじゃないの?』
『はぁ……、いのちゃんって、なんですぐそーゆうこと言うかなー……』
『いつになったらおれたち両想いになれるの? あ、もちろんおれはいつでも大丈夫だよ! ほら、ぎゅー!』
『だから、抱きつくなって!
あーもう……いのちゃん、小指出して。』
『小指?』
『うん、約束しよう。
俺たちがもっと大人になって、仕事も増えて余裕ができたら、ちゃんと…………俺から、告白、するから。』
『ふぇ…………今、なんて?』
『っだから、いつか絶対、恋人同士になろうねっつってんの!……ほら、ゆーびきりげんまん__』
『(ふふ、大ちゃん顔真っ赤だ。)』
『__ゆーびきった!』
『ね、大ちゃん。なんで大人になったらなの? 今じゃだめなの?』
『え、えと……ほら、大人になってからの方が、ちゃんといのちゃんのこと幸せにできるでしょ! (……だめだ、約束がないとこの先すぐに理性に負けそうだから、なんて言えねー……)』
『ふふ、大ちゃんやさしーね。そーゆうところも大好き!』
『ちょ、もう……! すぐ抱きつくのも、すぐ大好きとか言うのも、約束のときまで禁止!』
『ん……うん? なんで?』
『ん、んーと……(いのちゃんが可愛すぎるから!なんて言えないわ!)……ほら、節度を持つのは大切じゃん?』
『なるほど、わかった!
おれ、大人になって大ちゃんが告白してくれるまで、ずーっと待ってる!』
『ん、この約束は俺たちだけの秘密だよ?』
『へへ、りょーかい!』
こんな会話が繰り広げられたのは、俺たちが10年前、JUMPとして活動し始めた頃のこと。
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作者名:鎖空 | 作成日時:2017年12月10日 20時