ほんとにいいの? ページ13
Aside
1146「A番、4989番連れてきたけどいいか?お前に謝りたいことがあるらしいんだが、、、」
「うん、いいよ。」
4989番は私に謝ることなんてあっただろうか。
私が4989番に謝らなければダメだ。
すると廊下のドアの隙間から覗いていた4989番が
4989「1146番、、、!言わないでって言ったじゃん!」
そう言うと、4989番はコソコソと入ってくる。
「まぁ、私も4989番に言いたいことあるし、、、」
4989「えぇ、、、!」ビクッ
私がそう言うと4989番は肩をビクッと揺らした。
あ、怒られるって思ってるな。かわいい奴め。
1146&2626&2048「二人とも、思ってること言ったらどうだ?」
そうだ。言ってみよう。
私&4989「ごめんっっ、!、、、っえ?」
目の前の4989番は「なんで?」っというような顔をした。
多分私も同じような顔をしている。
「いや、だってさ、4989番の気持ちも考えずに、いろいろ言っちゃったわけだし、、、、」
4989「俺、A番のトラウマ?分かってたのに責めたてちゃって。でもA番に元気出してほしくて、、、俺らは、A番のことどうでもいいなんて思ってないから!大切な存在だから!」
4989番の優しい性格は、骨髄球の頃から変わってないようだ。
4989番の言ったことが、自然と心に沁み込んでいく。
言われたことが恥ずかしく、布団に顔をうずめた。
チラッと横を見ると2048番がニヤニヤしている。
2048番の野郎、、、
顔を上げると4989番が、赤血球になったのかってくらい赤面している。
あ、やっぱかわいい。
「ええと、、、ホントにごめんなさい。悲しませちゃったよね。もう絶対そんなこと言わないから。」
4989「俺の方こそごめん、いつも助けてもらってばっかりだね。俺」
「そんなことない!」ギュッ
4989「なになに!?どうしちゃったの!?」
私は4989番に抱き着いた。
1146番達は何かを察したのか、そそくさと帰っていく。
空気読んでくれたな。
ありがとう。
「4989番が私のこと気にかけてくれてて嬉しかった。これからも仲良くしたい。ダメかもだけど仲直りしてくれる?」
4989「もちろん!これからもよろしくね!」
「ほんとにいいの?後悔とかしない?」
嬉しい答えと共に、4989番は私を抱きしめた。
背中には結構な力がかかったが全く痛くない。
怪我が治ってきていた。
4989番が帰り際こんなことを言った。
4989「ねぇ、今年お祭り久しぶりにあるらしいよ。退院後一緒に行こう?」
「もちろん!」
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作者名:ここあめ | 作成日時:2021年8月29日 20時