天てれ小説〜しあわせの軌跡〜 続編2

隼也の軌跡　３ ページ11

・・・・そして・・・・・・・。








とうとう、



来月開幕のワールドカップ、


出場メンバー発表の日がきた・・・。





発表は、午後２時から。




結実とのだしんを家に呼んで、


一緒に発表を見守ることにした。





「俺は全然、


心配も緊張もしてないけどな。



間違いなく、呼ばれるから！」



のだしんは誇らしげに言う。




「・・・何言ってんのよ。



さっきから、

ソファーに座ったり、立ったり・・・。



一番、落ち着きがないでしょうが。」





そう。

結実の言う通り、


さっきから、のだしんはそわそわして、

全然落ち着いてない。





「・・・・・・A、




・・・・大丈夫？」




「え？」


結実が心配そうに私に声をかけてくる。



「・・・いつも、

あれこれと気を遣って

動くAが、


微動だにしないから、


緊張してるのかなって思って・・・。」




「・・・・・なんか、


気が重くて・・・・。」




「そうだろうな。




でも、

間違いなく、呼ばれる！



あいつはずしたら、


日本中からブーイングだよ。」


一番、落ち着いてないのだしんが、

そういって安心させてくれた。









午後２時・・・・・。




いよいよ、発表。






テレビの前で３人で見守る。



・・・・・・でも、




なんか・・・・・・。





気持ち悪くなって、洗面所へいった。






「A？！」


結実が心配して洗面所にきてくれた。






「・・・A・・・・・。


それ、



つわりじゃない？」







「え・・・・・・。」







結実に言われて、

調べてみたら、




”陽性反応”。






「ヤダ、A！！


やっぱそうじゃん！！」


結実は驚いて、私の両手を握った。





「おい！！！！！！




やった！！！！！


隼也！！！！

呼ばれた〜〜〜〜〜〜！！！！」



のだしんの声が聞こえて、


私達は、居間へいった。




《見事な復活をとげた金子選手が、


Ｗ杯出場です！！》





「やったぁぁぁ〜〜〜〜〜！！！！！」



私たちはハイタッチをして喜びあう。





二人がテレビに向かって拍手を送る中、




私は二人に気づかれないように、



自分のお腹をそっと触って、


涙を流した・・・・。

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