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慧くんはあれ以来俺に触れてこない。
一緒のベッドで寝る時もすぐに俺に背を向けて寝てしまう。
だけど俺は、あの日の慧くんが忘れられない。
俺が泣くまで玩具で虐めて、そのくせ、俺が求めても愛してくれなかった意地悪な慧くんを……。
慧くんの背中を見ると寂しくて、勝手に手が慧くんの方に伸びていく。
「……慧くん、」
「ん?」
「手、繋いでいい?」
「いいよ」
いつもは慧くんが繋ぐのに今日は俺から手を繋いだ。
「……慧くん」
「ん?」
「ぎゅーはダメ?」
ふわっと香る慧くん匂いをもっと強く感じたい、俺より大きい体で包んで欲しい、って、俺、都合良すぎかな?
「先生が俺のものになってくれないならしないよ」
「……そ、、っか、」
好きだけど、好きだけどさ、俺みたいなやつが慧くんの人生、変えちゃダメだもん。
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ありるん(プロフ) - ブンボンババーンボバンハンさん» コメントありがとうございます!性癖キツめなので読者様が引いてないか若干心配になりながら更新してますがこういった反応をもらえるととても嬉しいです!これを養分に更新頑張ります! (2022年11月6日 12時) (レス) @page3 id: 1bc2f81aa5 (このIDを非表示/違反報告)
ブンボンババーンボバンハン(プロフ) - いつもとても楽しく拝読しています。ありるんさんの表現や登場人物のキャラクター性が大好きなので、tkkくんの登場で踊りながら喜びました。いつも素敵な創作をありがとうございます、これからも更新楽しみにしています! (2022年11月5日 21時) (レス) @page29 id: 9d63553ef9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ありるん | 作成日時:2022年10月1日 23時