俺の家庭教師はね

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「あの、俺、、そんな可愛くなんて、、、」



前まではそうやって声掛けてきた男にはすぐに甘えていたのに、何だかしおらしい反応をしてしまう。





「ずっと可愛いって思ってましたよ。」


「え？」


「ずっと、見てました。最近はここでも見ないから、彼氏が出来たんだと思ってました。」




こんなイケメンが俺の事を？？


びっくりして固まったままでいると太ももに置いた手に彼の手が重なった。





「これから2人で休めるところに行きません？」


それはホテルの誘いだった。

今までの俺なら速攻で乗っていた誘いだが、何故か慧くんの顔が浮かんで、何も答えられなかった。

でも本心では、このまま彼と一緒にいたいと思う。






「すみませーん！チェックで」



何も答えない俺の隣で彼は店員にチェックを出した。


俺が何も言わないから痺れを切らしたのだ、あぁ、勿体ない、せっかくイケメンだったのに。





そう思っていると太ももに重ねられたままの手が俺の手を掴んで、この子もね。と言った。





「え？」


「いやなら振りほどいてよ」





振り解けなかった。


これからのことへの期待、浮遊した思考に浮かんでくるのは…。








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