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高校生の頃、近所に住む小学生の家庭教師を頼まれた。
中学受験に向けての受験勉強らしい。
高校での成績はイマイチ…いや、赤点ギリ…な俺だけど、流石に小学生に勉強を教えるくらいなら出来るだろうと、了承した。
女の子かなと思う端正な顔立ちで小学六年生とは思えない落ち着きのある大人しい子。
慧くんというらしい。
大して俺は高校入ってから茶髪にしてピアス開けて、パーカーに学ラン羽織っていかにもなバカ高校生の見た目。
こんな奴に教えられることなどあるのだろうかと思った。
自己紹介を終えて俺が隣に座ると、中学受験の参考書を開く。
一応、分からないことがあったら言ってねとか言ってみたものの、慧くんは何も言わないでサラサラとノートと参考書を見比べながら問題を解いている。
え、俺要らなくない…?
と思っていると、慧くんが先生、ここの公式はどっち?と聞いてきた。ここぞと参考書を指さし教えると、慧くんの指が俺の人差し指を握った。
え?と思ったら慧くんが先生の指、好きだな。
ぽつりと呟くと、またノートに目線を移して勉強が再開された。
頭が良くて少し不思議な男の子だと思った。
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ありるん(プロフ) - ブンボンババーンボバンハンさん» コメントありがとうございます!性癖キツめなので読者様が引いてないか若干心配になりながら更新してますがこういった反応をもらえるととても嬉しいです!これを養分に更新頑張ります! (2022年11月6日 12時) (レス) @page3 id: 1bc2f81aa5 (このIDを非表示/違反報告)
ブンボンババーンボバンハン(プロフ) - いつもとても楽しく拝読しています。ありるんさんの表現や登場人物のキャラクター性が大好きなので、tkkくんの登場で踊りながら喜びました。いつも素敵な創作をありがとうございます、これからも更新楽しみにしています! (2022年11月5日 21時) (レス) @page29 id: 9d63553ef9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ありるん | 作成日時:2022年10月1日 23時