異変 3 ページ10
今日も白崎は、
終礼後すぐ、帰って行った。
「どうしたん?隼也。
珍しく落ち込んでるね。」
寿々歌が白崎の席に座って、
うなだれてる俺に話しかける。
「ホント。
どうしたの?」
「どうしたのじゃねぇよ。
お前のせいだろ。」
さっきの球技大会の話し合いで、
今回は、俺の大好きなサッカーが
競技種目になったから、
楽しみで、楽しみで。
それに挙手するつもりだったのに・・・。
《隼也は、
サッカーでも、バスケでも戦力になるから、
みんなが先に得意なのを選んだあと、
足りない方に隼也を入れたら、
バランスとれるよね》
玲音のこの一声で、みんなが同意し、
俺はオールマイティカードのように扱われ、
自分の意思を聞いてもらえず、
バスケットボールのチームになった。
「そんなことで落ち込んでるの?
どっちも戦力にならない僕が
落ち込んでないのに。
隼也、バスケできるじゃん。」
「出来るっていうだけだよ。
しかも、ポジション、
スモールフォワード・・・。
負けたくないのに。
俺を過信するな。」
「練習すればいいじゃん。
僕は精一杯応援するよ。」
・・・・・・・簡単に言いやがって。
「情けないな。
女子の種目は、
ソフトボールとバスケやけど、
Aは、
みんなの意見を優先させるために、
どっちも得意やから!って言って、
みんなを安心させてたのに。
結局、ウチもAも、バスケになったけど。
Aの方が男前や。」
寿々歌はそういって、
俺の肩をポンっとたたいた。
「隼也が期待のプレッシャーに
押しつぶされてどうするん。
期待されるって、
すごいことやで!
かっこいいことなんやから。
ホンマはサッカーがしたかったんやろうけど、
仕方ないやん。
ウチも応援するから、勝つために頑張ろう。」
寿々歌はそういって、俺を叱咤する。
「落ち込んでねぇよ。」
俺は、席を立ってそういうと、
二人に手をあげて挨拶しながら、
部活へ向かった。
女子に負けてられるか!!
白崎の精神より、
男の俺の方が劣ってるなんて、
恥だ・・・。
・・・・・・練習するか・・・・。
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arinko(プロフ) - 珠さん» コメントありがとうございます(#^^#)頑張りま〜す。夏休み、今日から始まるとこもあるみたいですね。うらやましい♪珠さんも、忙しいのを乗り切って、”休み”を楽しみましょうね。応援ありがとうございます(*'ω'*)更新いっぱいしました! (2014年7月18日 22時) (レス) id: ecd51cfc3a (このIDを非表示/違反報告)
珠 - そうですね!そろそろ夏休みですね!夏期講習頑張ってください^_^私も宿題やなやらで頑張ります!更新も頑張ってください*\(^o^)/*応援してますo(^_^)o (2014年7月17日 22時) (レス) id: 2f7017536f (このIDを非表示/違反報告)
arinko(プロフ) - 林檎さん» いえいえ。こちらこそ、いつも見てくださってありがとうございます(*'ω'*)♪また更新したので読んで下さいね。 (2014年7月13日 23時) (レス) id: ecd51cfc3a (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - 今日も更新ありがとうございます(〃〃) (2014年7月12日 21時) (レス) id: 09395e9f5c (このIDを非表示/違反報告)
arinko(プロフ) - 珠さん» いつもコメントありがとうございます(*'ω'*)引き続き、楽しみながら読んで頂けるとうれしいです♪応援して下さる方がいるかと思うと、すごく頑張れます!私の宝です♪ありがとうございます★ (2014年7月11日 20時) (レス) id: ecd51cfc3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:arinko | 作成日時:2014年6月26日 16時