天てれ小説〜いつか晴れた日に〜

気持ち　４ ページ38

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結果は、



玲音は活躍したけど、


対戦相手にわずかな点差で


負けてしまった。




「寿々歌。

玲音くんに、”お疲れ様”って

伝えておいて。」


Aは寿々歌にそういって微笑んだ。


「え・・・・・・・。




どっか行くん？」




「私、帰るね。」




「帰るって・・・・。




まだ学校終わってへんやん？！」



寿々歌は不思議そうにいうけど、




「じゃあね。」



Aは、グランドを背にして、

教室の方へ走っていった。





俺が後を追おうとすると、


寿々歌が腕をつかんだ。



「帰るの止めるんなら、

ウチが行く。」




「・・・・いや、俺がいく。」




「隼也は、

玲音と話さへんでもええん？」




「そっちはあとでいい。」






「・・・・・・・・・。




わかった・・・。」



寿々歌はそういうと、

つかんでいた手を離した。



「ありがとな。」


寿々歌にそういうと、教室へ走った。





寿々歌は、


どこか、ネット検索したことを

後悔しているようにみえた。








あとを追うと、


急いで教室をでるAと会った。




Aは俺に微笑んで通りすぎ、


階段を駆け下りていく。




「おい！」


呼び止めても構わずに走っていってしまう。







・・・・やっぱり、


なんか様子がおかしい。






飛ぶように階段を降りて、追いかけた。




校門をでていく姿をみつけて、走った。





Aは、全力で逃げるように走っていた。



速いから、すぐには追いつけなかったけど、



俺はあいつの手首をつかんで、



足をとめさせた。

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