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翌日。・・・
俺はいつもと変わらず、
グランウンドを走っていた。
誰もいないグラウンドで走ることが、
たまらなく好きだったはずが、
ここのところ、
Aと一緒に走っていたからか、
一人で走ることに、少し違和感を感じていた。
今日は、
休まず、くるのだろうか
・・・・と思った矢先、
Aがいつもより遅れて、姿を現した。
でも、
「・・・・・おはよう・・・。」
その挨拶の仕方から、
楽しくなったはずの朝のランニングが、
医者に言われた義務として、
ここに来たような、
そんなふうに見えた。
「おはよ。」
俺は自分のペースで走りながら、
Aの前を通りすぎた。
「あの・・・・・
隼也くん・・・・。」
Aによびとめられて、
走っていた足をとめて、
Aの方へ顔を向けた。
「なに。」
「おとついは・・・
ごめんなさい。
迷惑かけて。
昨日も・・・・・。」
俺が過去のことを知ってることで、
気まずいのか、
Aは下をむいた。
「驚いたよ。
・・・いきなり、
Aのお父さんと二人きりで
話すことになるなんてな(笑)
雨降って、湿度あるはずなのに、
緊張して、のど乾ききってたよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・面倒だよね・・・・私・・・。」
Aの声が震えていた。
「面倒だよな。」
「・・・・・・・・・・。」
「普通に行動できないの、
Aが一番、面倒だと思ってるだろ。
その背負い込んでるもの、
なくそう。
お前ができなくても、
俺がそうしてやる。
・・・・・・つもり。
・・・・気持ちはな(笑)」
俺はそれだけいうと、
また走り始めた。
昨日あれから、
PTSDを
ネットで調べたが、
沢山出てきすぎて、よくわからなかった。
俺は医者じゃないから、
Aの症状がどうだとか、
聞いたところで、治せるわけじゃない。
何をどうしたら・・・。
気づくと、隣にAがいて、一緒に走っていた。
「・・・・・・ごめんね。隼也くん。」
「なんであやまるんだよ。
何も悪くねえのに。」
「・・・だって余計なこと・・・。」
”勝手に自分を責める・・・”
父親がそう言ってた。
これもPTSDの特徴なんだろうな・・・。
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arinko(プロフ) - 珠さん» コメントありがとうございます(#^^#)頑張りま〜す。夏休み、今日から始まるとこもあるみたいですね。うらやましい♪珠さんも、忙しいのを乗り切って、”休み”を楽しみましょうね。応援ありがとうございます(*'ω'*)更新いっぱいしました! (2014年7月18日 22時) (レス) id: ecd51cfc3a (このIDを非表示/違反報告)
珠 - そうですね!そろそろ夏休みですね!夏期講習頑張ってください^_^私も宿題やなやらで頑張ります!更新も頑張ってください*\(^o^)/*応援してますo(^_^)o (2014年7月17日 22時) (レス) id: 2f7017536f (このIDを非表示/違反報告)
arinko(プロフ) - 林檎さん» いえいえ。こちらこそ、いつも見てくださってありがとうございます(*'ω'*)♪また更新したので読んで下さいね。 (2014年7月13日 23時) (レス) id: ecd51cfc3a (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - 今日も更新ありがとうございます(〃〃) (2014年7月12日 21時) (レス) id: 09395e9f5c (このIDを非表示/違反報告)
arinko(プロフ) - 珠さん» いつもコメントありがとうございます(*'ω'*)引き続き、楽しみながら読んで頂けるとうれしいです♪応援して下さる方がいるかと思うと、すごく頑張れます!私の宝です♪ありがとうございます★ (2014年7月11日 20時) (レス) id: ecd51cfc3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:arinko | 作成日時:2014年6月26日 16時