遙かな夢へと＃１&#５

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慎吾さんとぎこちない会話が続く中、私は哲人のマンションで過ごしていた。



『おかえり、哲人、ごはんだよ』


哲人「ありがと、嬉しいわ」


『いーえ』



哲人が、月曜日、



゛しばらく、泊まっていきや゛



と言ったのがきっかけ。




『美味しい？』


哲人「おう、美味しい。さすがやな。」


『ありがとう』





私は幸せだ。



困ったときに、手を差し伸べてくれる人がいたから。




『哲人』


哲人「なんや？」


『ありがとう』


哲人「…おう」




最近哲人といると、ドキドキする。




まして、ふにゃっと笑うとより一層。





ごはんが終わると、哲人と私はソファで並んで座る。


哲人はふぁーーとあくびをした。



『疲れてる？休みな。』



哲人「ん……



なあ、A｣



『ん？』



哲人「ぎゅーってしたい」



『……いいよ』




哲人はくたーんとしたまま、私の腰に手を回し、ぎゅーと抱きしめてきた。



哲人「ん……」


『んもー』



そのままソファに寝た哲人は、気持ちよさそうに寝てしまった。



『あー、寝ちゃった(笑)』


哲人「A……」


『ん？』



寝言か。



哲人「A……」


『はいはい、なーに？』


哲人「A………好き……や……」






哲人のこの想いに、私は、応えられるかな？

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