遙かな夢へと＃１&#５

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慎吾さんの帰っていく姿を見送ると、また席に腰掛けた。




美香「A…」


『美香、もういいの。もう……いいの…』


美香「……なんかあったら、また連絡ちょーだい」


『うん』


美香「帰ろっか！」



まだ10時ごろだったが、美香と別れることにした。







１人で夜道を歩く。






いつも以上に、寂しい。






『はあ…』





すると、五人くらいの男の人に声を掛けられた。


チャラそうで、働いてるのかな…と思うほど。





「お姉ちゃん、ひとり？」


「どっかいこー」


「ため息ついちゃって。大丈夫？」



『平気です、離してください』


「いやいや、離さないよーぉ？」






たす…助けて…









？「おい」







『！？』






？「その子から手離せ」




「お前、…なんだよ、」


「行くぞ…」


「おう…」









『哲人………』




助けてくれたのは、哲人だった。




哲人「大丈夫か？…助けたのが慎吾さんじゃなくて悪いな」





哲人の笑顔を見ると、寂しいのか、辛いのか、



涙が出てきた。





哲人「え？え？どーしたん？え？」





『て……哲人……』





哲人「え？何があったん？言ってみ」




『慎吾さんと……別れた……』



哲人「え……」

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