遙かな夢へと＃１&#５

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『慎吾さん！』


つぎの日、甲子園のトレーニングルームで、私は声を上げた。


「Aちゃん、どうした？」


慎吾さんは、いつも、「どうした？」って言ってくれる。



『私、慎吾さんのマネージャーもやることになった！』


「「「マネージャー！？」」」


畠山さんと小川さんもこちらを向く。



『よろしくお願いします！』


「よろしくね、トレーナー兼マネージャー」


畠山「なんか２人ラブラブやなー！」


小川「幸せオーラやばいって(笑)」


雄平「まさか付き合った？」



雄平さん、鋭い…




慎吾「付き合うことになりました」



「「「「「「「おおーーーー！！」」」」」」」


畠山「おめでとう！」


小川「お幸せに！」


大引「嬉しいなー！慎吾に彼女できてー！」


雄平「おめでとう」





『ありがとうございます』



ふっと視線を感じて見ると、



哲人と目が合った。



気まずい…









哲人「おめでとう」






…！？






今、おめでとうって言った！？哲人





『ありがとう』









慎吾さんは、試合でも調子良かった。




畠山「慎吾打つなー」


慎吾「まあ…」


雄平「幸せなやつは違うな」





一方で、哲人もすごい。



2本のホームランを叩き出している。




『哲人も…すごい』




慎吾「Aちゃん」


『ん？』


慎吾「今夜、食事でも、どう？」

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