探し求めていた人 ページ9
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ホームからエスカレーターで改札階へと上がる。
前を行く櫻井さん
後ろに、手を繋いだ俺と大野サンが続く
なんだか
幼稚園児の遠足みたいになっちゃってんじゃん、と苦笑する。
櫻井さんは、振り向きざまに俺たちを見て
幸せそうな笑顔を浮かべた。
隣の大野サンは、
口を尖らせたようにして
壁に貼られた広告を見るともなく視界に映しているような態勢。
本当に、不思議な2人
ステップから降りて
定期券を出すために手を離したら
寡黙な大野サンから
問いかけるような視線をよこされる。
「もう……平気、なんで」
「そっか」
ふにゃり、と笑った大野サンは
ポケットからSuicaを出すと
猫背全開で改札をくぐっていく
それを見ながら、
穏やかな安堵の気持ちが広がっていくのがわかる
ずっと
アナタみたいな人、探していたんです
バスターミナルを抜け、
タクシープールへ進む。
戸惑うことなく列に並び
やってきたタクシーの助手席側へと躊躇なく乗り込む櫻井さんを見て
オトナだなぁと思えた。
自動で開いた後部座席側ドアに
ビクリ、と身体を揺らした大野サンよりは
少なくとも、ずっと。
「産業道路沿いを進んで、泉沢の交差点までお願いします」
さらりと行く先を告げて
シートベルトを締める櫻井さん
18歳、
大学1年ってことは相葉サンの1コ上だよな？
あと1年で
相葉サンにこの落ち着きがうまれんのかな？
ムリだろうなぁ。
ふと、横に座った大野サンをチラリと見ると
目が合う。
「具合い、平気？」
「はい。おかげさまで」
「そう」
口元を僅かに緩めただけで
大野サンはそれ以上 何も言わなかった。
もしかしたら 何か訊かれるかな、と
身構えていた俺は、多少 拍子抜けした気分。
しばらく大野サンの様子を窺っていたけれど
変わりばえしなそうだと悟って目線を移す。
「さっき連絡していた友達、
ウチによんでくれてもいいよ？」
櫻井さんが後ろを振り向く形で話しかけてきた。
「え？」
「長くLINEしていたみたいだから。
心配してんのかなぁ、って。
その……ニノ、のこと///」
さっきあんなにスマートに俺のことを呼んだのに。
2回目になると、照れちゃうんですね。
少しおかしくなって、俯きがちに笑いを逃す。
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えりんこ(プロフ) - のっちさん» のっちさん。はじめまして♪コメントありがとうございます。コメント書くの緊張しますよね。ご記入いただき、バンザイ！です。日常ギリギリな能力系………と言う感じで。笑。そしていつもダラダラと長引くんですが、よろしくお願いします。 (2014年11月3日 16時) (
レス) id: 2d15dcb922 (このIDを非表示/違反報告)
えりんこ(プロフ) - さくらんさん» さくらんさん。こんにちは♪本日2度目のご来店ツクールで、さくらんさんのコメ発見して、こちらでの相葉サン並みにテンションあがっちゃいました。また、ウダウダと長い話しにしちゃいそうな香りがぷんぷんしていますが、ご愛顧の程、よろしくお願いします！感謝です。 (2014年11月3日 16時) (レス) id: 2d15dcb922 (このIDを非表示/違反報告)
のっち(プロフ) - 初コメです！ 凄い楽しい！能力があるおかげで成立する、どこか非現実な感じとか、その中にいてもいたって普通な嵐さんがとっても素敵です！これからも更新頑張って！ (2014年11月3日 15時) (レス) id: 507020451d (このIDを非表示/違反報告)
さくらん - こんにちは｡最近なかなかこちらに来て読むことができなかったので､ﾎｰﾑｼｯｸならぬえりんこさんｼｯｸになっていました(笑)本当に読めて嬉しい(^-^)意気投合し仲良くなった大宮な2人とその2人を守るようにして傍にいる3人...とても素敵!今後の展開が楽しみﾃﾞｽ! (2014年11月3日 13時) (レス) id: 7891818c75 (このIDを非表示/違反報告)
えりんこ(プロフ) - うるさん» うるさん。ご出陣いただき、ありがとうございます！私、すっかり車生活で、実家の方を一生懸命思い起こして書いていました。通勤通学、めちゃ混みですよね。黒白では収まったのに、結局移行しそうな自分にズドンです。私の澱んだ気持ちが出ませんように。コメ感謝です。 (2014年11月2日 21時) (レス) id: 2d15dcb922 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりんこ
作成日時：2014年10月24日 23時
