絶好の野球日和 ページ48
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「すごい快晴だねーっ?!」
変わって迎えた土曜日。
見事な秋晴れの中、時計塔へと集まった俺たち5人。
「来るかなぁ〜、ケイト君」
相葉サンがニコニコ、キョロキョロしながら時計塔前に立つ。
「俺的には、ニノがグローブ持って現れたのにびっくりなんだけど」
ニコニコと言うよりニヤニヤして俺を見る潤くん。
「ワタシにもね、人並みにあったんですよ。
青空の下で白球を追った少年時代が」
「つーかさー、コレでケイト君現れなかったら、
俺ら5人でガチのキャッチボールよ?」
翔さんが苦笑しながら言う。
「ごめん、翔さん。
野球ときたらキャッチボールしか思い浮かばなくて。
しかも、中央って遠かったよね?」
潤くんが両手を合わせて、ゴメン、とポーズをとる。
「いや。こっちこそグチったみたいでごめん。
松本くん……松潤くんの機転のおかげで、繋げたわけだしさ。恩に着るよ。
いずれにしても、あのままじゃ、どうにもなんなかったし」
ペコペコ頭を下げ合う紳士で思慮深い2人。
この2人は、このビミョーな空気感を好んでやっているようにしか見えない。
横で眠そうにあくびしているオッサン……大野サン。
「起きてますかー?」
目の前で手を振ると、ハエを追いやるように手を払われる。
「んふふ。起きてるよ。
今日、朝めちゃめちゃ早く翔くんに起こされたの。
せっかくバイト休みなのに」
「ウチも。朝5時半に、来やがったんですよ。あの、アイバカさん。
しかも、レンタル屋でグローブ3つ入手して来ちゃったし!
代わり番こにやりゃ、済む話しを、横一列でキャッチボールするつもりだよ、アレ。
部活ですか、っていうね」
「ふははは。相葉チャンらしい」
「でしょ?こっちの気持ちも察してくださいよ」
大野サンと談笑していたら、すかさず覆いかぶさるように俺の傍にくる相葉サン。
「なになに〜?俺の名前、聞こえたんだけどっ」
「相葉チャンが5時半にニノん家来たって話し。んふふ。さすがに早いんじゃない?」
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えりんこ(プロフ) - のっちさん» のっちさん。はじめまして♪コメントありがとうございます。コメント書くの緊張しますよね。ご記入いただき、バンザイ!です。日常ギリギリな能力系………と言う感じで。笑。そしていつもダラダラと長引くんですが、よろしくお願いします。 (2014年11月3日 16時) (レス) id: 2d15dcb922 (このIDを非表示/違反報告)
えりんこ(プロフ) - さくらんさん» さくらんさん。こんにちは♪本日2度目のご来店ツクールで、さくらんさんのコメ発見して、こちらでの相葉サン並みにテンションあがっちゃいました。また、ウダウダと長い話しにしちゃいそうな香りがぷんぷんしていますが、ご愛顧の程、よろしくお願いします!感謝です。 (2014年11月3日 16時) (レス) id: 2d15dcb922 (このIDを非表示/違反報告)
のっち(プロフ) - 初コメです! 凄い楽しい!能力があるおかげで成立する、どこか非現実な感じとか、その中にいてもいたって普通な嵐さんがとっても素敵です!これからも更新頑張って! (2014年11月3日 15時) (レス) id: 507020451d (このIDを非表示/違反報告)
さくらん - こんにちは。最近なかなかこちらに来て読むことができなかったので、ホームシックならぬえりんこさんシックになっていました(笑)本当に読めて嬉しい(^-^)意気投合し仲良くなった大宮な2人とその2人を守るようにして傍にいる3人...とても素敵!今後の展開が楽しみデス! (2014年11月3日 13時) (レス) id: 7891818c75 (このIDを非表示/違反報告)
えりんこ(プロフ) - うるさん» うるさん。ご出陣いただき、ありがとうございます!私、すっかり車生活で、実家の方を一生懸命思い起こして書いていました。通勤通学、めちゃ混みですよね。黒白では収まったのに、結局移行しそうな自分にズドンです。私の澱んだ気持ちが出ませんように。コメ感謝です。 (2014年11月2日 21時) (レス) id: 2d15dcb922 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えりんこ
作成日時:2014年10月24日 23時