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ヘリ「Aさんと二人でお話がしたくて、、」
「…ああ、うん」
こうなったのはほんの２時間前。一人で買い物を楽しんでいる時後ろから声掛けたのがきっかけでこうしてカフェに居るんだけど。……非常に気まずい
彼女は、ジェノの彼女。つまり婚約者だ。
「…話っていうのは？」
ヘリ「あの、、今更こんなこと聞くのもあれなんですけど、ジェノくんのことを知りたくて…」
「うん？」
ヘリ「私出会ったのが大学生の頃だから高校の時のジェノくんのこと何も知らなくて、でも本人に聞けないからAさんに教えて頂けたらな、って」
「ああ、高校生の頃のジェノを知りたいんだね。んー、ジェノは本当にまんまって言うか、大学の時と何も変わらないと思うよ」
ヘリ「そうなんですね。…彼女、とかいましたか？」
「、ううん。居ないよ、好きな人も。私が知る限りでは」
ヘリ「よかった、、」
「…ジェノはね、お菓子が好きでね。カップケーキ作ると喜ぶよ」
…いや、何やってんだ自分。聞いてもないことをアドバイスするなんて自分で自分の首を絞めてる
小さくため息をつくと彼女が「あ、」と声を漏らした
ヘリ「今からジェノくんがここに来るって！」
「えっ！？！？！今から！？」
ヘリ「はい！良かったら三人でお茶とか…」
「ごめん！私これから用事があるの。ジェノが来る前に帰るね。お金！ここに置いとくよ」
そさくさ準備をして席を離れようとすると彼女が「あの！」と聞いたこともない大きな声を出したので思わず立ち止まって振り返った。
ヘリ「教えていただいてありがとうございましたAさん。再来週、またお会いしましょうね」
「……うん」
それだけ言って店を出た。
再来週、、結婚式はもうすぐそこまで迫っていた。
ジェノが好きになる理由はすべてたったあれだけの時間話しただけでわかるほど彼女の魅力が詰まっている気がする
ヘチャン今日飲み会だけど。お前来るよな?
月一の集まりも、みんなが揃うのはこれが最後かもしれないのに、私は行く気になれなくてそれを返さず家にこもった。
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作者名：heri x他1人 | 作成日時：2023年5月28日 21時
