風月花 (ページ2)

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それからさらに盛りあがった飲みは、日付が変わる頃にお開きになった。

ジェノは彼女と同棲してるので心配させる前に帰らせることにした私とロンジュン。

完全に酔いつぶれたヘチャン、そしてそれを面倒くさそうに支えるジェミン

「じゃあまた来月。おやすみ」とジェノをみんなで見送る。

「で、こいつどうするの？」

ロンジュン「そこら辺に置いとけ。警察に話しかけられたら目覚めるだろ」

「おけ。」

ロンジュンの言葉を想像すると焦るヘチャンの顔が目に浮かんで思わず笑いそうになる。それと同時に少しだけ可愛そうにも思えたけど

ジェミン「冗談はいいから早くどうにかして、」

ロンジュン「ああ。A明日仕事？」

「ううん。わたし土日休みだよ」

ロンジュン「俺たち明日仕事だから決まりだな。」

「え？なにが？」

理解できない私にジェミンからバトンタッチされて渡されたヘチャンがずっしり肩に乗る。

もちろん理解するよりも先に捕まえたタクシーに2人はさっさと乗り込んでひょっこり顔を出した

「あんたら帰るの？！」

ロンジュン「だってタクシー3人までしか乗れねえし。こいつ置いてったら後々うるせえし」

「いやだとしても！」

ロンジュン「家まで送ってやって。家の鍵の番号ヘチャンの誕生日だから。」

「…」

ジェミン「…A、心配だからヘチャンの家に着いたら連絡して。メッセージじゃなくて電話だよ」

「う、うん。分かった」

じゃあな。と同時に締められた窓、2人を乗せたタクシーは街中へ走り出す

それと同時に肩に乗るヘチャンをみて私のため息が夜風と一緒に消えた

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