あの頃 ページ6
右から左へﾋﾟｺﾋﾟｺと流れるバックサウンド。
いつもの魔法のステッキの握りしめ、この風景を見渡す。
目を閉じてゆっくり深呼吸をすると、思い出すあの頃の光景………。
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『またルルカちゃんだ！』
¨彼¨からの手紙は絶えなくても、己の評価は相変わらずで。
一人でも¨好きだ¨なんて言ってくれる人がいて、確かに心は救われたんだ。でもやっぱり………
「……苦しい、かなぁ…」
一人、部屋の隅でぽつりと呟く。
嗚呼、なんて惨めだ。
応援してくれている人がいるのに…頑張れって言ってくれる人がいるのに…
リリカはまだ、周りからの¨視線¨に堪えれる力を持っていないんだ…。
「………リリカなんて、やっぱり居ない方がいいのかも…」
『ソンナコトアリマセン。』
幻聴かと思った。
突如聞こえた謎の声に耳を疑い顔を上げる。
するとそこには、己の見たことのないロボットがふわふわと宙を浮いていた。
ロボットは己が口を開く前に話出した。
『リリカサン、貴方ニハ必要トシテクレル人達ガイマス。』
『例エ多クノ人ガ貴方ヲ必要ナイト言ッテモ…最低デモワタクシト、¨トアル人¨ガ貴方ヲ必要トシテクレテイルデショウ？』
『リリカサン。貴方…ワタクシト共に#コンパスノ世界ヘ来テクダサイ』
『貴方ノ力ガ必要ナンデス。』
リリカの…力…
その言葉を聞いた瞬間、¨彼¨から手紙を貰ったときのようにぽろぽろと涙が自然に溢れてきた。
見たこともない¨彼¨、初めてあったロボット…
実際己とは深い関わりを持っている人達じゃない
それでも
「……そんなこと言われると…嬉しくなっちゃうよ…」
泣き虫だなぁって、つくづく思う。
己にかけられる¨言葉¨が、こんなにも嬉しいって思えるなんて…
「……ねぇ、連れていって…」
あまりにも即答すぎるだろうか。こんなロボットに怪しいなんて思いを抱かないのだろうか。
でもね。
名も知らぬロボットの手をきゅっと握り、うつ向きながらぽつりと呟いていく
「リリカを…リリカのこと必要って思ってくれる世界へ…連れていって…」
少しでも己を必要としてくれるなら…
リリカは…………。
返事を聞いたロボットは頷くような仕草をし、己の手を引いていく。
『デハ参リマショウ。#コンパスノ世界ヘ』
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ぴか厨(プロフ) - グスタフシーズンはマルリリでイチャイチャしながら走ります（笑） (2018年4月6日 3時) (
レス) id: 1f6846798c (このIDを非表示/違反報告)
亜漓麻(プロフ) - ぴか厨さん» コメントありがとうございました！わわ、そう言っていただけてとても嬉しいです…(;∀;)マルリリ大好き民なので私好みのお話になるかもしれませんが、私なりに頑張りますので今後とも応援の方宜しくお願いします…！ (2018年2月26日 17時) (レス) id: 9a0b65dd4b (このIDを非表示/違反報告)
ぴか厨(プロフ) - 表現の仕方がすごい上手で羨ましいです。 後々リリカとマルコスがどう発展していくのか気になるので更新頑張ってください〜！ (2018年2月25日 23時) (レス) id: 1f6846798c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜漓麻 | 作成日時：2018年2月24日 13時
