ヨウコソ、#コンパスノ世界ヘ。 ページ4
上も下も右も左もない、ただただ広がる真っ白な空間。そして目の前には身長より高い何やらオブジェのようなものが。先端はひし形のマークがついており、そこから下へと伸びる一本の棒。土台は四角く、意外としっかり固定されていた。
なんだこれ…なんだここ………
辺りを見回すと、フヨフヨと呑気に浮かぶアイツの姿。
「ねぇなにここ！！全然理解が追い付いてないんだけど！？」
焦りと驚きが隠せない僕を他所に、ソイツは平然としたように話し出した。
『ココハ、¨#コンパス¨ノ入リ口。貴方ガヒーローニナルタメノ、第一歩デス。』
ヒーロー…。そうだ、ヒーローとか何を言ってんのかさっぱりなんだよ…！僕はついに幻覚や幻聴まで操れるようになってしまったのか……
『ココハ決シテ偽リノ世界デハナイ。貴方ナラ、ワカルハズ』
え……今コイツ…僕の心を見透かした…？僕ならわかるって…何でも¨完璧に出来る僕¨ならってこと…？
『詳シイコトハ後デ説明シマスヨ。デモ、向コウノ世界ナラキット…貴方ノ望ンデイタモノガアルハズ。』
『サァ、¨鍵¨ニ触ッテクダサイ。』
僕は昔から何をやっても¨完璧¨に出来てしまった。つまらない世界。唯一の救いはリリカちゃんだけだった。いつかあの世界から飛び出したいと思っていた。
もしそれが…例え僕の妄想、幻覚、幻聴でも…
叶うなら………
「…そんな訳わかんない強制イベ、触わる意外の選択肢はないでしょ！！」
¨鍵¨に触れた瞬間僕を包み込む謎の光。走り去っていく文字列の波。チカチカと忙しなく移り行く不思議な光景。
何が起こるかわからないものに触った僕は、ついに頭がイカれたのか不思議と笑っていた。
そして、アイツの声が聞こえた。
『ヨウコソ、#コンパスノ世界ヘ。』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴか厨(プロフ) - グスタフシーズンはマルリリでイチャイチャしながら走ります（笑） (2018年4月6日 3時) (
レス) id: 1f6846798c (このIDを非表示/違反報告)
亜漓麻(プロフ) - ぴか厨さん» コメントありがとうございました！わわ、そう言っていただけてとても嬉しいです…(;∀;)マルリリ大好き民なので私好みのお話になるかもしれませんが、私なりに頑張りますので今後とも応援の方宜しくお願いします…！ (2018年2月26日 17時) (レス) id: 9a0b65dd4b (このIDを非表示/違反報告)
ぴか厨(プロフ) - 表現の仕方がすごい上手で羨ましいです。 後々リリカとマルコスがどう発展していくのか気になるので更新頑張ってください〜！ (2018年2月25日 23時) (レス) id: 1f6846798c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：亜漓麻 | 作成日時：2018年2月24日 13時
