少女は傍観者になりたい【あんスタ】

3.次の日 ページ4

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「おはよう〜！」


そう言って教室のドアを開けると「おはよう」と返事が返ってくる。いいクラスだ。


「じゃあ出席取るわね。あさかわくん！」


しばらくすると出席を取る時間となった。先生が順番に出席をとっていく。


「さくまくんは……いないわね」


今日も隣の彼は来なかった。もしかしてなんか事情があるのかもしれないけど
どうしても気になってしまう。


「今日は学校見学をします」


(……学校見学)


「じゃあ、みんな！廊下に一列に並んでね」


全員“俺が一番だ”と言わんばかりに廊下に走って出る。小学生か！と思ったが、小学生だったね。


「じゃあみなさん行きますよ」


私は列の後ろに並びゆっくり歩き始める。一つ一つの教室を見ているといつの間にかみんない
なくなっていた。


(おい、先生！何生徒見失ってんだよ)


先生にツッコミを入れて、仕方がないのでみんなを探す。


そんな時後ろの教室から「すぅー」という寝息が聞こえた。


一瞬幽霊かと思って身構えたが違ったのでそっとドアを開ける。
そこは机と椅子が端っこに寄せてある空き教室でカーテンがしめられていた。


気味が悪いと思いながら中に入ると……何かにつまづいてコケる。

急いでつまづいたものを見るとそこには……


寝ている男の子がいた。

4.膝枕→←2.入学式と隣の席

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