はじめまして青雉の娘です。 (ページ18)

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Aside

A「じゃ、早速教えてください！」

ベック「そう急ぐな、まずはAの体力がどんなもんか、そこからだ」

A「はい！師匠！」

ベック「次の島に着くまで、筋トレでもしな」

A「筋トレって体力つくんですか？」

ベック「……………………」

A「師匠？」

ベック「メニューはこれだ」

(明らかにはぐらかした)

体力作りには走るのが効果的だが、あいにく船の上ではそれが叶わない。Aにツッコミを入れられたベックマンは顔をこちらに向けようとしない。

普段のベックマンからは想像もつかないミスを彼はしたのだ。

A「えっと、まずは腕立て300回……ん？300って300？」

こちらは、宇宙をさまよっている。

ベック「大将青雉の娘ってのは嘘か」

A「な！嘘じゃないですよ！これでも訓練したことあるんですから！300回ぐらい簡単に」

ベック「ならやってみろ」(๑⁍᷄ω⁍᷅๑)

先程とは打って変わってAを煽る。

A「やればいいんでしょ！」

(300かぁ…………でも、やらなきゃ私が決めたことだから)

A「297……298……299…………さん……びゃく」

(はあーーーやっと終わった！死ぬかと思った)

ベック「終わったか。次は腹筋300回な」

A「ﾋｭ」←息を飲む音

A「し、師匠、休憩とかは、

ベック「ない」

ですよね」

A「298…………299……………300」

(死ぬ、絶対死ぬ、)

A「腹筋割れて死ぬ」

ベック「割れるのはいい事じゃねぇか」

A「そういう…もんだい…じゃ…ない」

ベック「おっと」

疲れからか気絶しそうになったAを床に着くギリギリのところで受け止める。

ベック「無理させすぎたか」

そう言ったベックマンは、暖かい目でAを見る。

ベック「手加減はしてやらねーぞ」

A「んん…………鬼ィ」

ベック「ふっ、寝言か」