シャイ08. ページ8
あれから私たちは観覧車に乗って。
小瀧が「菜緒と二人きりがええ！」なんてわがまま言い出すから。
菜緒と小瀧、私と大毅で観覧車に乗ることになってしまった。
二人きりの狭い空間、何も話すことがなく無言で。
街をキラキラと輝かせるイルミネーションが綺麗や。
『前にもこんなことあったよな』
「ふふっ…懐かしいなぁ」
ふとそう呟けば大毅も同じように返してくれて。
改めてほんまに懐かしいなぁ…と思い知らされた。
大毅が私に告白してくれて付き合うことになったのがこの観覧車で。
ここの遊園地と観覧車には昔の思い出がいっぱい詰まってる。
『確か…大毅とキスしたときもこの観覧車やったよな』
「げほっ…げほっ……」
そう言えばあからさまに動揺する大毅。
そんな大毅の顔は相変わらず赤くて…可愛いなんて思ってしまう。
大毅と付き合って五か月が経つけど。
未だにキスはもちろん…ハグなどしたことがないに等しい。
大毅とキスした…といえば告白されたときの観覧車だけで。
あれからはキス以前にハグすらしてくれへん。
そんな大毅に対する不満も込めて
そんなことを言ってみるとあからさまに動揺する大毅。
「そんなん…恥ずかしいやんか！」
そんな声が聞こえたと同時にどんどん大毅の顔が近づいてきて。
でもそんな大毅はキスをする…という寸前で離れてしまった。
「あああ…！あかん！やっぱり無理！」
そう言って自分の髪をぐちゃぐちゃにする大毅。
そんな大毅は今まで以上に可愛くて。
そんな大毅を見たらハグやキスはゆっくりでもええかな…なんて。
.
あれから私たちは帰宅するために四人席の電車に乗って。
目の前に座る小瀧は菜緒の肩に頭を乗せて爆睡。
それは私の隣で寝てる大毅も同じで。
いきなり私の肩に頭を乗せてきた大毅はすでに寝ていて。
最初はびっくりしたけど、寝てる大毅はレアやなぁ…なんて。
少しだけ大毅の頭を撫でれば嬉しそうに微笑むから。
大毅は寝てるときに頭を撫でられるのが好きなんかなぁ…なんて思ったり。
でも寝てるとはいえ…こんなに大毅が密着してくるのは初めてで。
大毅の髪が私の耳に当たる度にどきどきしてしまう。
「んん…A……」
そう言って幸せそうに笑う大毅は可愛すぎて。
私の夢見てくれてるんかな…と思うとどこか嬉しくなる自分がいた。
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りってぃ(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます、すごく嬉しいです(:_;) (2019年9月4日 18時) (
レス) id: 7cdc997d36 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - りってぃさん» はい！見てみます！ (2019年9月3日 14時) (レス) id: b179e7f64c (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - ゆうさん» ゆうさん、コメントありがとうございます(:_;)38話は個人的にも思い入れの話だったのでそう言ってくれるのすごく嬉しいです…！！読者様にこんなに感動していただけて私も嬉しいです…、もし良ければ他の作品もちらっと見て行ってください(..)*** (2019年9月1日 19時) (レス) id: 7cdc997d36 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 初めまして！最初から読ませていただきました！続編が切なく胸がキューってなりました笑それに38個目で泣いてしまいました…こんなに感動するなんて思ってなかったので自分でもびっくりです！！ (2019年8月22日 2時) (レス) id: b179e7f64c (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - 風勝健葉聡さん» 初めまして。コメントありがとうございます('ω')初めから読んでいただけたなんて…本当に嬉しいです、ありがとうございます。コラボ企画の方も見てくださるなんてやる気が出ます。これから更新頑張りますね。コラボ作品の方でもよろしくお願いします。 (2018年8月3日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2018年5月4日 15時
