シャイ44.。 ページ44
ゆっくりと歩く大毅の隣で私もゆっくりと歩く。
人気のない裏庭に来ると突然大毅が立ち止まった。
「ふふっ…俺ら付き合って二年も経つんやな」
『でも途中ちょっと危なかったけどな』
目の前にある大きい木を見上げてそう呟く大毅。
私の言葉に「だぁあ！それは言わんといて！」と言う大毅は相変わらず可愛い。
『大毅はさ…私のどこを好きになったん？』
「ぱっと見たときに"この子や！"ってなってん。
真面目そうに見えて一生懸命なところとか嘘はつかれへんところとか。」
大毅の顔を見てそう聞けば
顔を赤くしながらも淡々と質問に答えてくれる大毅。
「守りたいって…思った」
真剣な目でそう言うもんだからほんの少しだけ照れてしまう自分がいた。
「なぁ！そう言うAはどうなん！」
『えっ…秘密に決まってるやん』
嬉しそうにそう聞いてくる大毅にそう言えば
私の腕を掴んで「ずるいずるい！」と何度も言う大毅。
『簡単に言う方が悪いもん』
いつも照れるくせに急に男らしくなるところとか含めて全部好き。
そんな恥ずかしいこと言えるわけないやろ…馬鹿。
「むぅう！じゃあキス…するで！」
『ふふっ…すれば？』
そう言った大毅にそう言い返す私。
すると大毅の顔がどんどん近づいてきて。
そんな大毅との顔の距離はあと少し…というところでばっと離れてしまった。
「あぁああ！やっぱり無理やぁあ！」
『付き合って二年やのに…キス二回って……』
うなだれる大毅にそう言う私は「おまけにハグは一回」とさらに付け足した。
「次は絶対できるようにするから！」と言った大毅に物足りなくなって。
私はそっと背伸びをして大毅の唇に自分の唇を強引に重ねた。
「え、えっ……」
『ふふっ…これでキス三回目！』
私がそう言うとあからさまに顔を真っ赤にする大毅はやっぱりピュアや。
誰だって不安になることがある。
嫉妬したり、ハグやキスの数が他の人たちと比べて少なかったり。
でもその不安を全部私たちらしいものにすればいいじゃないか。
私たちは私たちのペースでゆっくり歩んでいこう。
「お、俺やって男やからな…！」
私の大好きな大好きなデレ期彼氏は。
「俺がAを守りたい」
少しだけ男らしくなりました。
「あぁああ！無理やぁあ！」
でもやっぱり頼りなかったりします。
デ レ 期
END
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りってぃ(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます、すごく嬉しいです(:_;) (2019年9月4日 18時) (
レス) id: 7cdc997d36 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - りってぃさん» はい！見てみます！ (2019年9月3日 14時) (レス) id: b179e7f64c (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - ゆうさん» ゆうさん、コメントありがとうございます(:_;)38話は個人的にも思い入れの話だったのでそう言ってくれるのすごく嬉しいです…！！読者様にこんなに感動していただけて私も嬉しいです…、もし良ければ他の作品もちらっと見て行ってください(..)*** (2019年9月1日 19時) (レス) id: 7cdc997d36 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 初めまして！最初から読ませていただきました！続編が切なく胸がキューってなりました笑それに38個目で泣いてしまいました…こんなに感動するなんて思ってなかったので自分でもびっくりです！！ (2019年8月22日 2時) (レス) id: b179e7f64c (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - 風勝健葉聡さん» 初めまして。コメントありがとうございます('ω')初めから読んでいただけたなんて…本当に嬉しいです、ありがとうございます。コラボ企画の方も見てくださるなんてやる気が出ます。これから更新頑張りますね。コラボ作品の方でもよろしくお願いします。 (2018年8月3日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2018年5月4日 15時
