シャイ42. ページ42
翌日。
『はぁ…？いとこ？』
そんな私の声が屋上全体に響き渡る。
「今まで知らんかったん？」
『知るわけないやろが！』
そう言って微笑む結衣ちゃんにすぐさま言い返す。
目の前で楽しそうにピースしてくる結衣ちゃんは呑気すぎる。
どうやら大毅と結衣ちゃんは…いとこ同士やったみたいで。
大毅の恋愛事情に心配になった結衣ちゃんは
嫉妬作戦に協力したり私のことを近くで観察していたみたい。
「まぁ、俺と神ちゃんは知ってたけどな？」
『えぇっ…何で教えてくれへんかったん！！』
「多分、Aが鈍いだけやと思うで？」
そう言った流星にそう言い返せば、
隣にいた神ちゃんに「鈍い」ときっぱり言われてしまった。
「まぁまぁ…せっかくAも仲直りできたんやし良かったやん！」
『いきなり呼び捨てせんといてや！さっきまでAさんって呼んでたやろ！』
何でもかんでも言ってくる結衣ちゃんに必死で言い返す私。
二個も年上の人にそんな普通に話せるのが不思議で仕方がない。
「でもA安心して！
私大毅のことなんか好きとか思ったことないから！」
私にそう言った結衣ちゃんは隣にいる小瀧に抱きついた。
突然の状況に小瀧は目を見開いて驚いていて。
「最初からずっと小瀧くんかっこいいなぁって思っててん！
私…小瀧くん狙いやから安心してな！」
そう言って小瀧と腕を組む結衣ちゃんの背後から何やら怖い顔をしている人が。
「それは無理！私が望と付き合ってるからお前は諦めろ！！」
そう言って結衣ちゃんの腕を解こうとする菜緒。
菜緒には新しい恋敵が…現れたのかもしれへん。
いつも塩対応の菜緒が取り合いをしてくれるのが嬉しいのか
にやにやしながら菜緒のことをじっと見ている小瀧は分かりやすい。
「あぁ！神ちゃんまたピアス開けたん！」
「あぁ…このハートのピアス結衣好きやもんな？」
そう言った結衣ちゃんにそう言う神ちゃん。
「ピアス可愛い」と言って神ちゃんのピアスを触る結衣ちゃんに
あからさまに嬉しそうな顔をして頬を赤くする神ちゃん。
『えっ…もしかして神ちゃん……』
神ちゃんの気持ちを確信した私はほんの少しだけ嬉しくなった。
ぼーっと色んな光景を眺めていると隣からそっと手を繋がれて。
隣で嬉しそうに微笑む大毅に私もそっと微笑んだ。
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りってぃ(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます、すごく嬉しいです(:_;) (2019年9月4日 18時) (
レス) id: 7cdc997d36 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - りってぃさん» はい！見てみます！ (2019年9月3日 14時) (レス) id: b179e7f64c (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - ゆうさん» ゆうさん、コメントありがとうございます(:_;)38話は個人的にも思い入れの話だったのでそう言ってくれるのすごく嬉しいです…！！読者様にこんなに感動していただけて私も嬉しいです…、もし良ければ他の作品もちらっと見て行ってください(..)*** (2019年9月1日 19時) (レス) id: 7cdc997d36 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 初めまして！最初から読ませていただきました！続編が切なく胸がキューってなりました笑それに38個目で泣いてしまいました…こんなに感動するなんて思ってなかったので自分でもびっくりです！！ (2019年8月22日 2時) (レス) id: b179e7f64c (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - 風勝健葉聡さん» 初めまして。コメントありがとうございます('ω')初めから読んでいただけたなんて…本当に嬉しいです、ありがとうございます。コラボ企画の方も見てくださるなんてやる気が出ます。これから更新頑張りますね。コラボ作品の方でもよろしくお願いします。 (2018年8月3日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2018年5月4日 15時
