シャイ39. ページ39
あれから四日。
大毅のお見舞いをしに行った次の日は
先生に「学校抜け出してどこ行っててん！」と怒鳴られてしまった。
「あっはっは！先生に怒鳴られるとか面白すぎるやろ！」
『でも怒鳴られた後に大毅とのことを話したら
先生いきなり号泣し出してさ…"青春やなぁ"って結局許されたわ』
先生エピソードにお腹を抱えて笑う菜緒。
今は休み時間…全然話せていなかった菜緒と久しぶりにお話中。
そんな菜緒は私の言葉を聞くなり
「先生号泣とかほんま最高やわ」とさらにお腹を抱えて笑っていた。
「そういえば…しげとは結局どうなったん？
しげ熱下がって今日から学校来てるんやろ？」
『まだ仲直りはできてへんねん…話しかけづらいし』
話を切り替えて大毅の話をする菜緒にそう言い返すと
突然後ろから誰かに思い切り頭をばちんっと叩かれて。
「いった！」と叫びながら振り返ると
どこか怒ったような馬鹿にしたような顔でこちらを見る…小瀧。
「おい！いい加減にしてや！
Aのせいでなぁ…俺は毎日毎日しげのメールに付き合わされてんねんぞ！」
そう言った小瀧は私の目の前にスマホを見せつけてきて。
私は慌ててそのスマホを奪い取って画面を見た。
≪ Aに謝りたいねんけど…なんて謝ればええかな ≫
≪ どうしよう…今日もAに謝られへんかった ≫
≪ 昨日Aにお見舞いきてもらってんけど！嬉しい！ ≫
≪ Aがお見舞いきてくれたときの記憶ほとんどないから
知らん間に変なこと言ってたらどうしよう… ≫
たくさんのメールの言葉に心がじゅわっと温かくなる自分がいた。
「早く仲直りしてくれへんと…俺のメールの通知がいっぱいになるねんけど」
そう言って微笑んだ小瀧は遠回しに背中を押してくれてるんやろう。
そんな小瀧に「ありがとう！」と言ってそのまま教室を出た。
.
早足で大毅がいる教室へと向かう。
教室に入ればどこか浮かない顔で神ちゃんと流星と結衣ちゃんと話していた。
私の顔を見るなり気まずそうな顔をして下を向く大毅。
何とも言えない気持ちになった私は
一直線で大毅の元に向かってそのまま勢いよく大毅に抱きついた。
そんな私の行動にびっくりしたのか「えっ…」と何度も呟く大毅。
『大毅は…ほんまに馬鹿や！』
照れ隠しの言葉を言った私はそのまま大毅の首筋に顔を埋めた。
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りってぃ(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます、すごく嬉しいです(:_;) (2019年9月4日 18時) (
レス) id: 7cdc997d36 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - りってぃさん» はい！見てみます！ (2019年9月3日 14時) (レス) id: b179e7f64c (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - ゆうさん» ゆうさん、コメントありがとうございます(:_;)38話は個人的にも思い入れの話だったのでそう言ってくれるのすごく嬉しいです…！！読者様にこんなに感動していただけて私も嬉しいです…、もし良ければ他の作品もちらっと見て行ってください(..)*** (2019年9月1日 19時) (レス) id: 7cdc997d36 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 初めまして！最初から読ませていただきました！続編が切なく胸がキューってなりました笑それに38個目で泣いてしまいました…こんなに感動するなんて思ってなかったので自分でもびっくりです！！ (2019年8月22日 2時) (レス) id: b179e7f64c (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - 風勝健葉聡さん» 初めまして。コメントありがとうございます('ω')初めから読んでいただけたなんて…本当に嬉しいです、ありがとうございます。コラボ企画の方も見てくださるなんてやる気が出ます。これから更新頑張りますね。コラボ作品の方でもよろしくお願いします。 (2018年8月3日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2018年5月4日 15時
