シャイ32. ページ32
流星と二人並んで賑やかな街を歩く。
相変わらず流星は呑気に鼻歌を歌いながら歩いていて。
すれ違う人たちを振り返らせる流星はやっぱりすごいなぁ…と思い知らされた。
「なぁ…そこのカフェで休もうや」
『へっ…わ、分かった！』
突然こちらを向いた流星に少しだけびっくりして。
いきなり質問をされたせいで咄嗟に了承してしまった。
それからカフェに入っていく流星の後を追いかけて。
そしてそのまま案内された席に流星と向かい合わせに座る。
流星と寄り道をするなんて久しぶりでほんの少しだけ緊張してしまう。
「ここの席、外の様子見れてええやろ？」
『いや…でも外から丸見えで恥ずかしいねんけど』
私たちが座った席はガラス窓の近くで。
外を通る人にちらちらっと見られて少しだけ恥ずかしい。
店員さんが選んだ席やから仕方ない…と思いながら
目の前にあるメニュー手に取る。
「なぁ…メニューさ、一つしかないんやから独り占めせんといてや」
『ええやん別に…わっ！』
流星の言葉に軽く反論すれば、突然強引に腕を引っ張られて。
ちらっと流星の方を見るとメニューをのぞき込むように見ていた。
あまりにも顔の距離が近くて幼馴染の私でもどきどきしてしまう。
「何にしよかなぁ」と呟いている流星は自覚があるのかないのか。
しばらくメニューを選んでいると
何やらガラスの窓の外から見覚えのある二人が向かってきて。
それは間違いなく…大毅と結衣ちゃんで。
どこか悲しそうに歩いている大毅は嫉妬作戦のこと反省してるんかなぁなんて。
私の目線に気づいたのか
大毅と結衣ちゃんの方を見た流星はどうやら二人の存在に気づいた様子。
しばらく私が二人の方を凝視していたせいで
こちらへ近づいてきた大毅と思い切り目が合ってしまった。
それと同時に流星の顔がどんどん近づいてきて。
私とキスするという寸前で…なぜか私の髪を触る流星。
私から離れた流星は「髪にごみついてたで？」と私に笑顔でそう言った。
ちらっと窓の外を見れば大毅と結衣ちゃんの姿はもうなくて。
あの二人どこ行ったんやろ…と物凄く気になる自分がいた。
「多分しげ…俺がAにキスしたって勘違いしてるわ」
私にそう言った流星は「角度的にキスしてるように見えたんちゃう」と言って。
私はそんな流星の言葉の意味を理解するのに時間がかかった。
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りってぃ(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます、すごく嬉しいです(:_;) (2019年9月4日 18時) (
レス) id: 7cdc997d36 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - りってぃさん» はい！見てみます！ (2019年9月3日 14時) (レス) id: b179e7f64c (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - ゆうさん» ゆうさん、コメントありがとうございます(:_;)38話は個人的にも思い入れの話だったのでそう言ってくれるのすごく嬉しいです…！！読者様にこんなに感動していただけて私も嬉しいです…、もし良ければ他の作品もちらっと見て行ってください(..)*** (2019年9月1日 19時) (レス) id: 7cdc997d36 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 初めまして！最初から読ませていただきました！続編が切なく胸がキューってなりました笑それに38個目で泣いてしまいました…こんなに感動するなんて思ってなかったので自分でもびっくりです！！ (2019年8月22日 2時) (レス) id: b179e7f64c (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - 風勝健葉聡さん» 初めまして。コメントありがとうございます('ω')初めから読んでいただけたなんて…本当に嬉しいです、ありがとうございます。コラボ企画の方も見てくださるなんてやる気が出ます。これから更新頑張りますね。コラボ作品の方でもよろしくお願いします。 (2018年8月3日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2018年5月4日 15時
