シャイ30. ページ30
翌日。
会いたくなくても会わなくてはならない学校。
いくら何でも翌日に会うなんて…気まずすぎる。
嫌な気持ちを何とか抑えて教室に入れば
あからさまに「あ…」と呟いて私の方を見る大毅。
神ちゃんと一緒にいる大毅はどうせ相談でもしてたんやろう。
そんな大毅と目が合ったが軽く逸らして自分の席に座る。
しばらく用意をしていると突然後ろから肩をとんとんっと叩かれて。
ゆっくりと振り返れば…どこか優しい顔をしている神ちゃん。
そんな神ちゃんはそっと私の前の席に腰掛けた。
「しげから全部聞いたで。
ちょっとでええから…しげと話したってくれへんかな。」
いつも通りの優しい声でそう言った神ちゃん。
そんな神ちゃんは困ったような表情で私を見つめてきた。
ちらっと後ろを振り返れば、
本を読むふりをして何度もこちらをちらちらっと見ている大毅がいて。
そういう仕草や行動が反省してないように見えるんよなぁ。
神ちゃんに頼まずに自分で言いにきたらええのに。
そんな大毅にまたほんの少しだけ腹が立っている自分がいた。
『神ちゃんごめん。
大毅とはしばらく話すつもりないから。』
神ちゃんにだけ聞こえる声ではっきりとそう言えば
「そっかぁ」と言いながらどこか悲しそうな顔をする神ちゃん。
そんな神ちゃんに少し申し訳ない…と感じながらも。
大毅とはまだ話し合いたくない…と改めて思う自分がいた。
.
放課後。
昨日のことがあったせいか
今日は流星も結衣ちゃんも教室に現れることはなかった。
一息ついて帰りの支度をする私。
すると突然後ろから肩をとんとんっと叩かれて。
振り返ればどこか申し訳なさそうな顔をしている大毅が。
「あ、あのさ…昨日は……」
『なに？』
大毅の言葉に冷たくそう聞けば
気まずくなったのかあからさまに目を泳がせて下を向く大毅。
「いや…やっぱり何でもない。
あの…今日一緒に帰りたいねんけど…。」
そんな大毅の言葉に心の底から呆れる自分がいた。
謝ってもないのに一緒に帰ろうなんて。
大毅の言動はあまりにも都合が良すぎる。
『ごめん…今日は用事あるから』
腹が立った私は冷たい言葉を吐き捨てて教室を出る。
胸の中のもやもやは増える一方だった。
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りってぃ(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます、すごく嬉しいです(:_;) (2019年9月4日 18時) (
レス) id: 7cdc997d36 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - りってぃさん» はい！見てみます！ (2019年9月3日 14時) (レス) id: b179e7f64c (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - ゆうさん» ゆうさん、コメントありがとうございます(:_;)38話は個人的にも思い入れの話だったのでそう言ってくれるのすごく嬉しいです…！！読者様にこんなに感動していただけて私も嬉しいです…、もし良ければ他の作品もちらっと見て行ってください(..)*** (2019年9月1日 19時) (レス) id: 7cdc997d36 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 初めまして！最初から読ませていただきました！続編が切なく胸がキューってなりました笑それに38個目で泣いてしまいました…こんなに感動するなんて思ってなかったので自分でもびっくりです！！ (2019年8月22日 2時) (レス) id: b179e7f64c (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - 風勝健葉聡さん» 初めまして。コメントありがとうございます('ω')初めから読んでいただけたなんて…本当に嬉しいです、ありがとうございます。コラボ企画の方も見てくださるなんてやる気が出ます。これから更新頑張りますね。コラボ作品の方でもよろしくお願いします。 (2018年8月3日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2018年5月4日 15時
