シャイ01. ページ1
いつもより慌ただしい朝。
どたどた…と足音を立てて部屋中を走り回る。
少しだけ寝坊した私は何とか急いで用意を済ませて。
時計を見ればいつもの時間になっていた。
『よし、行ってきまーす！』
そう言ってドアを開ければ
そわそわして待っている大毅と…壁にもたれながら欠伸をする流星。
あれ…いつもは大毅だけやのに。
それにいつも遅刻する流星が何でおるんや。
「A、遅いねん」
そう言った流星は欠伸をしながら
どんどん先を歩いていって。
私と大毅も渋々…流星の後を追いかけて。
何も発さない大毅と呑気に歩く流星…めっちゃ気まずい。
いつもなら大毅と二人で登校してんのに。
…といってもそんなに話さへんけど。
ちらっと大毅の方を見れば
大毅もこちらを見ていたのか目が合って。
そんな大毅はいつものように顔を赤くしながら目を逸らしてしまった。
「しげってほんまに慣れへんよなぁ」
私たちのやり取りを見ていたのか
突然そんなことを言い出した流星。
『まだ付き合って一か月やから…』
「しげがAのこと好きすぎるからやな」
何とかフォローしようと口を挟むも
流星の爆弾発言により呆気なく撃沈。
そんな流星の口を慌てて塞ぐ大毅。
顔を真っ赤にして「うるさいねん！」と言ってる大毅は可愛すぎる。
「ていうか…何で流星おるん」
少しだけ落ち着いた大毅がそんなことを言い出して。
私が思っていたことと同じことで…何だか嬉しくなる。
「あ…もしかして二人きりの方が良かった？」
大毅の言葉ににやにやしながらそう言う流星。
そんな流星の言葉にいちいち顔を赤くする大毅は確信犯。
「…心配やったからな。
あと…久しぶりにAと登校したかったからなぁ。」
そう言った流星は
少し照れくさそうに頭を掻いた。
流星も流星なりに私たちのこと心配してくれてるんかな。
そう思うと心がじゅわっと温かくなった。
私の一歩前を歩く流星。
その後ろを並んで歩く私と大毅。
すると突然隣からすっと手を繋がれて。
慌てて隣を見れば相変わらず顔を赤くしてる大毅。
自然に手を繋いでくれるところとか。
突然きゅんきゅんさせてくるから罪な男や。
そっと手を握り返せば
いつも以上に顔を赤くするからやっぱり好きやなぁ…なんて。
今日も私の"デレ期"彼氏にはドキドキさせられてばかりです。
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りってぃ(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます、すごく嬉しいです(:_;) (2019年9月4日 18時) (
レス) id: 7cdc997d36 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - りってぃさん» はい！見てみます！ (2019年9月3日 14時) (レス) id: b179e7f64c (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - ゆうさん» ゆうさん、コメントありがとうございます(:_;)38話は個人的にも思い入れの話だったのでそう言ってくれるのすごく嬉しいです…！！読者様にこんなに感動していただけて私も嬉しいです…、もし良ければ他の作品もちらっと見て行ってください(..)*** (2019年9月1日 19時) (レス) id: 7cdc997d36 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 初めまして！最初から読ませていただきました！続編が切なく胸がキューってなりました笑それに38個目で泣いてしまいました…こんなに感動するなんて思ってなかったので自分でもびっくりです！！ (2019年8月22日 2時) (レス) id: b179e7f64c (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - 風勝健葉聡さん» 初めまして。コメントありがとうございます('ω')初めから読んでいただけたなんて…本当に嬉しいです、ありがとうございます。コラボ企画の方も見てくださるなんてやる気が出ます。これから更新頑張りますね。コラボ作品の方でもよろしくお願いします。 (2018年8月3日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2018年5月4日 15時
