生意気39. ページ39
翌日。
お昼休みに玲奈ちゃんと二人で裏庭でお話。
裏庭で昼食を食べるなんて…初めてかもしれへん。
「いやいや…相当すごいことしたな」
そんな玲奈ちゃんは目の前で目を見開いて驚いていて。
それもそのはず…私が玲奈ちゃんに昨日起きたことを全て話したから。
『やっぱり智くんと距離できたもうたわ。
かといって話しかけるのも気が引けるしさぁ。
智くんのことばっかり気にしてたせいで重岡くんにお礼言えてへんし。』
「もう…ただのあほやん」
珍しく玲奈ちゃんにつっこまれて。
反論しようかと思ったが…正論すぎて何も言い返されへん。
もう自分でもどうしてええか分からん。
智くんに話しかけるべきなのか…距離を置くべきなのか。
「でも…とりあえず神山くんには謝った方がええんちゃう？」
『えっ……』
突然の玲奈ちゃんの言葉に思わず間抜けな声が出る。
「やって…無理矢理キスしてもうたわけやし。
ここで謝らんかったらどんどん離れていくで。」
そんな玲奈ちゃんの言葉に泣きそうになる。
心が折れそうな私に思い切り背中を押してくれたみたいな感じ。
話しかけるより…謝る方が先やのに。
何考えてたんやろ…私はほんまにあほや。
『今日…頑張って謝るわ』
「きっと神山くんやから許してくれるって」
私がそう言えば優しくフォローしてくれる玲奈ちゃん。
そんな玲奈ちゃんは立ち上がって教室の方へと足を進めた。
私もその後を追いかけるため…立ち上がる。
すると隣の体育館から声が聞こえてきて。
誰かおるんかな…と思い、少しだけ体育館に近づく。
そこには…この間重岡くんに告白してた女の子と重岡くんがいて。
確かあの女の子…男子に人気の子やんな。
「重岡くん！いつになったら返事してくれるん！」
すると突然そんな声が聞こえてきて。
そう言った女の子は少し怒っているようやった。
「…今週中に返事するから待っといてって言ったやろ」
「嫌や！今すぐ聞きたいねん！」
そんな重岡くんの言葉に軽く反論する女の子。
やばい…めっちゃ空気悪いやん。
『"今週中に返事する"って…どういう意味なんやろ』
気がつけば小さい声でそう呟いていて。
少しだけ気になってもやもやしている自分に違和感を覚える。
この気持ちは一体何なんやろう。
ゆっくりと目を閉じれば…風の音だけが聞こえていた。
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りってぃ(プロフ) - 紬さん» コメントありがとうございます(;_:)この神ちゃんめっちゃいい味出してますよね…実は私も1.2を争うレベルでお気に入りのキャラクターです(^^)ありがとうございます、良ければ他の作品も見ていってください…！ (2019年5月15日 19時) (
レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - 神ちゃんがいいキャラしてますなあ… 完結おめでとうございます！！めっちゃ良かったです！！ (2019年5月13日 22時) (レス) id: 29a6e26902 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - やさきみさん» こんにちは。コメントありがとうございます('ω')生意気な重岡さん、結構好評だったみたいで良かったです。そう言っていただけて嬉しいです。私自身、こんな恋愛してみたいなと思いながら書いていました。新作も気合を入れて頑張ります。 (2018年5月17日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - しおりんごさん» こんにちは。コメントありがとうございます('ω')本当にいつもコメントしてくださってありがとうございます。励みになってます。少し時間が掛かるかもしれませんが、出せるように頑張りますね。これからもよろしくお願いいたします。 (2018年5月17日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - あゅさん» 初めまして。コメントありがとうございます('ω')大好きだなんて...そう言っていただけて本当に嬉しいです。少し時間が掛かるかもしれませんが、続編か番外編かでも出せるように頑張りますね。これからもよろしくお願いいたします。 (2018年5月17日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2018年4月5日 11時
