生意気32. ページ32
翌日。
いつも通りの時間に教室に入れば
ほとんどの生徒が集まっていて。
そっと席に座れば
後ろから聞こえてくる会話。
「しげ、昨日だけで五人から告られてるらしいやん！」
「今週やったら二十人超えるんちゃう！」
そんな男子たちの会話に驚きを隠せない私。
重岡くんがモテるのは知ってたけど、一日に五人はやばすぎやろ。
しかも男子に人気の女子にも告白されてたしなぁ。
改めて重岡くんはモテる…と思い知らされた。
すると突然後ろから頭をぺしっと叩かれて。
ゆっくりと振り返れば白い歯を見せて…にこにこしている重岡くん。
「渡辺、おはよ！」
『…おはよう』
挨拶を返せばどこか嬉しそうに
私の髪をくしゃくしゃとする重岡くん。
最近は重岡くんとのやり取りも慣れてきたかも。
嫌味言われたらスルーしとけばええし。
「あれ…シャンプー変えた？」
突然そんなことを言い出す重岡くん。
そんな重岡くんに少しだけびっくりする。
『新しいのに変えたで』
「ふーん…俺は前の匂いの方が好きやったけど」
正直に答えれば
嫌味なのか本音なのかよく分からない答えが返ってきて。
そんな重岡くんはそのまま友達の方へ行ってしまった。
取り残された私は少しだけ自分の髪を触る。
新しく変えたシャンプーまで気づくとか…そういうとこがモテるんかな。
『前の方がいいんかなぁ…』
重岡くんの言葉が気になった私は静かにそう呟いた。
.
お昼休み。
お弁当を食べ終えた私は
がやがやしている廊下をぶらぶらする。
ちらっと中庭の方を見れば
智くん…と顔を赤くしている女子。
少しだけもやっとしたが、状況が何となく理解できた。
今週は告白の週やからきっと告白してるんやろう。
しばらく近くから様子を見ていれば
泣きながらどこかへ行ってしまった女子。
振ったんかな…と思うとどこか嬉しくなる自分がいた。
『…智くん！』
なるべく大きな声でそう言えば
ゆっくりと振り返ってくれる智くん。
そんな智くんの元へ駆けつけようとすれば
何もないところでどかっと転んでしまった。
それと同時に智くんが走ってきてくれて。
「ほんまにAは危なっかしいなぁ」
そんな智くんは優しく微笑んでくれて。
やっぱり智くんに告白しよう…と思う自分がいた。
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りってぃ(プロフ) - 紬さん» コメントありがとうございます(;_:)この神ちゃんめっちゃいい味出してますよね…実は私も1.2を争うレベルでお気に入りのキャラクターです(^^)ありがとうございます、良ければ他の作品も見ていってください…！ (2019年5月15日 19時) (
レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - 神ちゃんがいいキャラしてますなあ… 完結おめでとうございます！！めっちゃ良かったです！！ (2019年5月13日 22時) (レス) id: 29a6e26902 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - やさきみさん» こんにちは。コメントありがとうございます('ω')生意気な重岡さん、結構好評だったみたいで良かったです。そう言っていただけて嬉しいです。私自身、こんな恋愛してみたいなと思いながら書いていました。新作も気合を入れて頑張ります。 (2018年5月17日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - しおりんごさん» こんにちは。コメントありがとうございます('ω')本当にいつもコメントしてくださってありがとうございます。励みになってます。少し時間が掛かるかもしれませんが、出せるように頑張りますね。これからもよろしくお願いいたします。 (2018年5月17日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - あゅさん» 初めまして。コメントありがとうございます('ω')大好きだなんて...そう言っていただけて本当に嬉しいです。少し時間が掛かるかもしれませんが、続編か番外編かでも出せるように頑張りますね。これからもよろしくお願いいたします。 (2018年5月17日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2018年4月5日 11時
