生意気24. ページ24
二日目はあっという間に夜を迎えて。
キャンプももう終わりか…としみじみ感じられた。
それぞれの部屋で寝る準備をする。
相変わらず私はぼっちで準備。
「今夜は花火するんやって！」
「重岡くんと神山くん誘うチャンスやん！」
そう言って化粧直しをする女子たち。
諦める様子のない女子たちにため息が出てしまう。
それと同時に…これから花火大会なんやとしみじみ思い知らされた。
眠いから早く寝たいのに…という気持ちもあったが
せっかくのキャンプなんやから楽しもうという気持ちの方が強かった。
ちらりと時計を見れば花火大会が始まる十分前。
『そろそろ行かな…』
そう呟いた私はゆっくりと部屋を出た。
.
外に出れば花火大会の準備はすでに始まっていて。
相変わらずの女子の少なさに感動してしまう。
化粧直しに時間をかけている女子は
予定の時間より十分は遅れてくるからや。
何もすることがなくぼーっと突っ立っていると
突然後ろからとんとんっと肩を叩かれて。
ゆっくりと振り返れば
どこか優しそうに微笑んでいる智くんが。
『わっ…智くん…！』
「ふふっ…びっくりした？」
智くんと二人きりで話すなんて久しぶりかもしれへん。
どこか胸が高鳴っている自分がいた。
「さっき行ったお店で可愛いアクセサリー見つけてさ…」
そう言った智くんは自分のズボンのポケットをごそごそとして。
ポケットの中から何かを取り出した。
『ヘアピン…？』
そんな智くんが取り出したのは
白いお花が特徴の可愛いヘアピン。
「Aにぴったりやなぁ…と思って買ってもうた」
そう言っていつも以上に優しく微笑む智くん。
私はそんな智くんの言っていることを理解するのに精一杯で。
戸惑っている私を見てまた優しく微笑んだ智くん。
そんな智くんは私の髪に器用にヘアピンをつけた。
「うん…予想通り似合ってる」
『あのっ…くれるん？』
恐る恐るそう言えば「もちろん」と言って微笑んだ智くん。
突然のことに理解できひんけど…めっちゃ嬉しくて。
笑顔で「ありがとう」と言えば
智くんも満足そうに微笑み返してくれた。
「俺らも…そろそろ花火しよっか！」
そう言って花火を取りに行く智くん。
私はそんな智くんのあとをゆっくりと追いかけた。
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りってぃ(プロフ) - 紬さん» コメントありがとうございます(;_:)この神ちゃんめっちゃいい味出してますよね…実は私も1.2を争うレベルでお気に入りのキャラクターです(^^)ありがとうございます、良ければ他の作品も見ていってください…！ (2019年5月15日 19時) (
レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - 神ちゃんがいいキャラしてますなあ… 完結おめでとうございます！！めっちゃ良かったです！！ (2019年5月13日 22時) (レス) id: 29a6e26902 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - やさきみさん» こんにちは。コメントありがとうございます('ω')生意気な重岡さん、結構好評だったみたいで良かったです。そう言っていただけて嬉しいです。私自身、こんな恋愛してみたいなと思いながら書いていました。新作も気合を入れて頑張ります。 (2018年5月17日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - しおりんごさん» こんにちは。コメントありがとうございます('ω')本当にいつもコメントしてくださってありがとうございます。励みになってます。少し時間が掛かるかもしれませんが、出せるように頑張りますね。これからもよろしくお願いいたします。 (2018年5月17日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - あゅさん» 初めまして。コメントありがとうございます('ω')大好きだなんて...そう言っていただけて本当に嬉しいです。少し時間が掛かるかもしれませんが、続編か番外編かでも出せるように頑張りますね。これからもよろしくお願いいたします。 (2018年5月17日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2018年4月5日 11時
