生意気12. ページ12
翌日。
結局あの後は特に何もせず。
重岡くんがネックレスを買った後は各自解散となった。
改めて重岡くんは自分勝手な人や…と思い知らされる日やった。
そんなことを思いながらぼーっと黒板を見つめる。
すると隣に人の気配が感じて。
ちらりと隣を見れば呆れた顔でこちらを見る重岡くん。
「そこ俺の席やねんけど」
『えぇ…！』
重岡くんの言葉に慌てて机を確認する。
どうやら私は間違って重岡くんの席に座っていたらしい。
慌てて立ち上がって自分の席に腰掛けた。
私はなんてことをしてしまったんやろか。
「ほんまに…どんなボケやねん」
『ごめん…』
呆れた様子で席にどかっと座った重岡くん。
そんな重岡くんは私をからかうときの顔をしていた。
「まぁ…でも渡辺やからしゃーないよな！」
そう言った重岡くんは満足そうにこちらを見た。
相変わらずの重岡くんにため息が出そうになった。
そんな重岡くんはいつも通りの無邪気な笑顔で。
昨日のネックレスを選ぶときの真剣な顔は幻やったんか。
私はなぜか昨日のことが頭から離れなかった。
.
しばらく窓の外を見てぼーっとしていると
そっと私の席の近くに誰かが来て。
隣を見れば紛れもなく…智くんやった。
「A、おはよ」
『あぁ…おはよう』
ここで"智くん"と言うのは気が引けた。
隣にいる重岡くんがこちらを見ていたから。
「今日の放課後空いてたりする？」
『空いてるけど…どうしたん？』
突然智くんにそう聞かれ、どきどきしてしまう自分がいた。
「近くに美味しいスイーツ店があるねんけど一緒に行かへん？」
そんなことを言われて私の頭はパニック状態。
これは…行くしかないやろ。
『行きたい…！』
そう言えば「良かった」と言って席に戻った智くん。
思わず頬が緩んでしまう自分がいた。
「ちょっと誘われただけで、なに舞い上がってんねん。」
すると隣からそんな声が聞こえて。
隣を確認すればどこか不機嫌な重岡くん。
そんな重岡くんの言葉に腹が立った自分がいた。
『重岡くんには関係ない…』
そう言えばどこか驚いた顔をする重岡くん。
「そうやな。俺お前のことなんか興味ないし。」
どこか開き直ったようにそう言った重岡くん。
そんな重岡くんはどこか悲しそうな顔をしていた。
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りってぃ(プロフ) - 紬さん» コメントありがとうございます(;_:)この神ちゃんめっちゃいい味出してますよね…実は私も1.2を争うレベルでお気に入りのキャラクターです(^^)ありがとうございます、良ければ他の作品も見ていってください…！ (2019年5月15日 19時) (
レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - 神ちゃんがいいキャラしてますなあ… 完結おめでとうございます！！めっちゃ良かったです！！ (2019年5月13日 22時) (レス) id: 29a6e26902 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - やさきみさん» こんにちは。コメントありがとうございます('ω')生意気な重岡さん、結構好評だったみたいで良かったです。そう言っていただけて嬉しいです。私自身、こんな恋愛してみたいなと思いながら書いていました。新作も気合を入れて頑張ります。 (2018年5月17日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - しおりんごさん» こんにちは。コメントありがとうございます('ω')本当にいつもコメントしてくださってありがとうございます。励みになってます。少し時間が掛かるかもしれませんが、出せるように頑張りますね。これからもよろしくお願いいたします。 (2018年5月17日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - あゅさん» 初めまして。コメントありがとうございます('ω')大好きだなんて...そう言っていただけて本当に嬉しいです。少し時間が掛かるかもしれませんが、続編か番外編かでも出せるように頑張りますね。これからもよろしくお願いいたします。 (2018年5月17日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2018年4月5日 11時
