狼くん07. ページ7
藤井くんに聞かれたことを頭の中で何度も繰り返す。
そして昨日の出来事を事細かく思い出す。
昨日…藤井くんにノートを返した後に小瀧が来て。
それからなぜか小瀧と帰ることになったんよな。
そのとき…藤井くんは机に突っ伏せて寝てたはず。
それか寝てたふりしてただけで起きてたんかな。
それと同時に抱く疑問。
なぜ小瀧とのことをわざわざ聞いてくるのか。
そして…なぜ昨日のことを知っているのか。
ふと藤井くんの方を見ると思い切り目が合って。
そんな藤井くんは…私の返事を待っているのだと思った。
『うん…まぁ……』
「…そっか」
少し曖昧な返事をすれば、藤井くんも曖昧な返事で。
そんな藤井くんはまた机に頭を伏せた。
きっと藤井くんが机に突っ伏せれば、
私たちの会話は終了ということなんだろう。
そう思った私は静かに前を向いた。
.
お昼休み。
いつものように屋上で菜奈と昼食。
私は菜奈に藤井くんのことを話して。
「えええ！それほんまなん！」
そんな話に目を丸くして驚いている…菜奈。
いやいや…驚かれると怖いねんけど。
『なんかいきなり聞かれてさ。
何でわざわざ聞くんかなって思って。』
そう言うと何かを確信したように立ち上がった菜奈。
突然立ち上がるもんだから少しだけびくっとする。
「それは絶対Aのこと好きやわ！」
何を言うかと思えばそんなこと。
いやいや…おかしいやろ。
"一匹狼"と有名な"狼くん"やのに。
私なんか完璧に利用されてるやん。
『いやいや！それだけはほんまにありえへんわ！』
「この間は曖昧やったけど！
今回の話を聞いて確信になったわ！
間違いない！絶対Aのこと好きやわ！」
自慢気に言う菜奈を冷たい目で見る。
これで菜奈の言うこと信じたら…完全に自惚れやん。
『やから…それだけはほんまにありえへんって！』
「Aは素直になった方がええって！」
『いやいや！何でそうなんねん！』
意味不明な発言をする菜奈とのやり取りも疲れてきて。
せっかく藤井くんのこと相談したのに。
菜奈の発言にも謎が深まるばかりだった。
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りってぃ(プロフ) - 有香さん» ありがとうございます。頑張ります。 (2018年5月24日 16時) (
レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
有香(プロフ) - はい！ (2018年5月22日 16時) (レス) id: 44f2d4f6ef (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - 有香さん» ありがとうございます。読者様のペースについていけるように頑張ります。なるべく早く書きたいなぁ…と思いながら頑張りますね。 (2018年5月22日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
有香(プロフ) - 良かったです！りってぃさんのペースで(●'д')bﾌｧｲﾄです！ (2018年5月21日 18時) (レス) id: 44f2d4f6ef (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - 有香さん» あわわ…そう言ってくださって本当に嬉しいです。私自身も続編作りたいなぁ…と思っていたのですが、もう一つの作品の続編を作ることになって。そちらの作品も大好きですが狼くんの方も書きたかったのでそう言ってくださる人がいて嬉しいです。頑張りますね。 (2018年5月21日 17時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2018年2月17日 11時
