狼くん36. ページ36
あれから無事に勝利した私のチーム。
最初はぐだぐだやったけど、後半で何とか逆転勝利。
少しほっとした気持ちで
休憩がてらに非常階段でレモンティーを飲む。
「サッカー対決そろそろちゃう？」
「イケメン同士の対決とかめっちゃ楽しみやねんけど！」
ぼーっとしていると、
通りすがりの生徒の声が聞こえて。
サッカー対決…完全に忘れてた。
慌てて時計を確認すると、始まる三分前。
私は急いで校庭へと向かった。
.
急いで校庭に向かったが、
もうすでに試合は始まっていた様子。
うるさい女子や騒がしい男子の群れに入ろうとしたが。
あんな中に入ったら絶対見えない。
そう思った私は遠目から見ることにした。
点数板を見ると2−2。
まさかの同点という記録に驚く自分がいた。
小瀧は部活でも有望視されてるし。
藤井くんは部活すら入ってないのに。
遠くから見ると小瀧に必死に食らいついている藤井くんが見えて。
真剣にスポーツをしている姿、
悔しいほど似合ってるユニフォームに胸が高鳴った。
そのまま試合は順調に進んでいって。
まさかの9−8という点数。
この試合は10点を取るとそこで試合終了らしい。
つまり…小瀧があと1点を入れたら試合終了。
観客の歓声も徐々に熱が入り始めた。
そして試合が始まる笛が鳴った瞬間、
藤井くんがばたんっとその場に倒れてしまった。
ざわざわする観客。
そんな私は観客席を抜けてコートの中へと入った。
「おい！藤井！大丈夫か！」
必死で藤井くんの体を揺さぶる小瀧。
その光景に改めて藤井くんが倒れている…ということが分かった。
まさか…と思って
藤井くんのおでこにそっと手を当ててみる。
『……あっつ！』
予想以上の熱さに驚いた。
こんな高熱で試合に挑んでいたなんて。
今日ずっと咳をしていたのも。
ずっと机に突っ伏せていたのもしんどかったからなんかな。
そう思うと胸が苦しくなった。
「おい！誰か担架持ってこい！」
そんな小瀧の声に先生たちが担架を持ってきて。
そのまま藤井くんは担架に乗せられて保健室に運ばれていった。
そんな私はその光景をただただその場で見ているだけだった。
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りってぃ(プロフ) - 有香さん» ありがとうございます。頑張ります。 (2018年5月24日 16時) (
レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
有香(プロフ) - はい！ (2018年5月22日 16時) (レス) id: 44f2d4f6ef (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - 有香さん» ありがとうございます。読者様のペースについていけるように頑張ります。なるべく早く書きたいなぁ…と思いながら頑張りますね。 (2018年5月22日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
有香(プロフ) - 良かったです！りってぃさんのペースで(●'д')bﾌｧｲﾄです！ (2018年5月21日 18時) (レス) id: 44f2d4f6ef (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - 有香さん» あわわ…そう言ってくださって本当に嬉しいです。私自身も続編作りたいなぁ…と思っていたのですが、もう一つの作品の続編を作ることになって。そちらの作品も大好きですが狼くんの方も書きたかったのでそう言ってくださる人がいて嬉しいです。頑張りますね。 (2018年5月21日 17時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2018年2月17日 11時
