狼くん17. ページ17
何とも言えないこの空気感。
そして小瀧と藤井くんの謎のメラメラ。
そしていいタイミングなのか悪いタイミングなのか。
…ちょうどいいところでチャイムが鳴った。
それと同時に自分の席に戻る小瀧。
それから私の後ろの席へ向かう藤井くん。
……良かった。
私は思わずほっと一息ついた。
.
あれから授業が始まって。
先生のくだらない話をぼーっと聞いていると、
突然後ろから肩をとんとんと叩かれて。
ゆっくりと振り返ると
机に肘をついてだるそうにしている藤井くん。
「…暇やねんけど」
何を言うかと思えばそんなこと。
最近は藤井くんともこのぐらいは会話するようになった。
『いつもみたいに寝といたら？』
「ん…先生の話がうるさすぎて寝られへん。」
どこかだるそうにそう言った藤井くん。
そんな藤井くんは眠たいんやと思う。
自分でもびっくりしてる。
藤井くんとここまで親しくなったこと、藤井くんと普通に話せること。
きっと慣れやと思う。
…藤井くんも私以外の人たちとは全然喋らへんし。
藤井くんと話してみて分かったことがたくさんある。
まずは人は見た目が全てじゃないってこと。
ヤンキーで一匹狼で有名な藤井くんでも
話してみると案外普通やし、寧ろ話しやすかった。
…藤井くんと話してみて良かったかも。
最近はそう思う自分がいた。
そんなことを思いながら前を向く。
それと同時に後ろから髪を触られて。
『ちょ…いきなり……』
「ちょっとぐらいええやん」
まさか触られると思わなくて慌てて振り返ると、
そんなことを言ってどこか楽しそうに微笑む藤井くん。
そんな私は何も言えなくて渋々前を向いた。
それから人差し指で私の髪の毛をくるくると回す藤井くん。
毛先をくるくると巻いたり、馴れ馴れしく触ってきたり。
…これは暇つぶしなのか。
ただただ遊ばれているのか、寝れないことの腹いせなのか。
そんなことを思いながら教室を見回すと小瀧と目が合って。
そんな小瀧は何もなかったかのように私から目を逸らした。
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りってぃ(プロフ) - 有香さん» ありがとうございます。頑張ります。 (2018年5月24日 16時) (
レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
有香(プロフ) - はい！ (2018年5月22日 16時) (レス) id: 44f2d4f6ef (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - 有香さん» ありがとうございます。読者様のペースについていけるように頑張ります。なるべく早く書きたいなぁ…と思いながら頑張りますね。 (2018年5月22日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
有香(プロフ) - 良かったです！りってぃさんのペースで(●'д')bﾌｧｲﾄです！ (2018年5月21日 18時) (レス) id: 44f2d4f6ef (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - 有香さん» あわわ…そう言ってくださって本当に嬉しいです。私自身も続編作りたいなぁ…と思っていたのですが、もう一つの作品の続編を作ることになって。そちらの作品も大好きですが狼くんの方も書きたかったのでそう言ってくださる人がいて嬉しいです。頑張りますね。 (2018年5月21日 17時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2018年2月17日 11時
