狼くん13. ページ13
翌日。
教室に入ると、
さも当たり前かのように後ろから抱きついてきた小瀧。
「A！おはよ！」
『暑い、重い、邪魔』
「何でそんなに冷たいねん！」
朝からうるさい小瀧は無視して自分の席に座る。
そんな私を見計らってまた抱きしめてきた小瀧。
朝から何やねん。
…ただただ邪魔でしかない。
「A…今週の日曜、サッカーの試合あんねんけど」
『…それがどうしたん？』
小瀧に言われることは大体分かっていた。
でも…一応聞いておく。
「だーかーら！見にきてって何回も言うてるやん！」
『うーん…気が向いたら行くわ』
「そんなん絶対来おへんやん！」
かつてこんなうるさい男がいたであろうか。
『…この前見に行ったやん』
「だから！あれは練習試合やってん！」
『小瀧の試合の観戦とかしょーもない』
「…何でやねん！」
そんな私の「行きたくない」と小瀧の「見にきて」の一点張り。
今日の試合は何かと長くなりそうや。
どうせ小瀧の試合を見に行ったって暇なだけやし。
小瀧のモテ自慢を散々聞かされて。
小瀧のサッカーの上手さを見せつけられるだけ。
…そんなん誰得やねん。
『とりあえず…私は絶対行かへんからな！』
「えええ…ちょっとぐらい見にきてくれてもええやん！」
周りからしたら私たちは相当騒がしいと思う。
でも…それはいつものことで。
今日も私と小瀧は通常運転なのではないかと思った。
.
ホームルームが始まって。
クラスメイトはそれぞれの席へと戻り始めた。
そういえば…藤井くん来てるんかな。
昨日のこともあってか、少しだけ気になった。
ちらりと後ろを見ると、
いつも寝ていたはずの藤井くんが起きていて。
…思い切り目が合ってしまった。
何この展開。
待って待って…聞いてない聞いてない。
「……なに？」
いつもの声でそう言った藤井くん。
…なんて言い訳すればええんや。
人生最大のピンチが起こったかもしれない。
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りってぃ(プロフ) - 有香さん» ありがとうございます。頑張ります。 (2018年5月24日 16時) (
レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
有香(プロフ) - はい！ (2018年5月22日 16時) (レス) id: 44f2d4f6ef (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - 有香さん» ありがとうございます。読者様のペースについていけるように頑張ります。なるべく早く書きたいなぁ…と思いながら頑張りますね。 (2018年5月22日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
有香(プロフ) - 良かったです！りってぃさんのペースで(●'д')bﾌｧｲﾄです！ (2018年5月21日 18時) (レス) id: 44f2d4f6ef (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - 有香さん» あわわ…そう言ってくださって本当に嬉しいです。私自身も続編作りたいなぁ…と思っていたのですが、もう一つの作品の続編を作ることになって。そちらの作品も大好きですが狼くんの方も書きたかったのでそう言ってくださる人がいて嬉しいです。頑張りますね。 (2018年5月21日 17時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2018年2月17日 11時
