極悪39. ページ39
あれから私と小瀧はパーキングエリアに到着して。
ホッと一息つきながらバイクを降りればすでに他のヤンキーたちはもう食事をしていた。
「小瀧遅いねん」
「あんまりスピード出したら吉村ちゃん怖がると思ったんでスピード落としてきました」
バイクから降りる小瀧を不機嫌そうに見下ろす重岡。
そんな重岡に小瀧はそう言って"へへっ、すみません"と言って微笑んでいた。
……あれでも結構スピード落としてたのか。
ということは…みんな一体どんなスピードで走り続けてんねん！！
「吉村ちゃん！あそこのソフトクリーム食べようや！！」
『あ、うん……』
思いっきり重岡に睨まれている気がしたが気にしないことにしておこう。
私は"ここに座ってて！"と言って微笑んだ小瀧に素直にベンチに腰掛けた。
あれからしばらくしてチョコとイチゴのソフトクリームを持った小瀧が戻ってきて。
"どっちがいい？"と言った小瀧は私の隣に腰掛けていた。
『じゃあチョコ食べようかな……』
「えぇ！！俺のチョコ！！」
『いやいや…じゃあどっちがいいか聞かんといてよ』
「やって吉村ちゃんイチゴがいいと思ってんもん」
きっと小瀧は本当に女の人と接したことがないのだろう。
女だからといってみんながみんな女の子らしいイチゴが好きなわけではない。
『じゃあ半分こにして食べよう』
「えっ…吉村ちゃんと半分こ……」
私の提案に少し顔を赤くしながら喜ぶ小瀧。
そんな小瀧をしばらく見つめているとなぜか私たちの周りに続々とヤンキーが集まってきた。
「吉村さん、この間はほんまにごめんな！！」
『えっ…いや……』
「俺らヤンキーやから女性との接点も少なくて、そういうのに困ってたときにしげさんがそう言ってくれたからつい……」
『その件についてはもういいですから……』
申し訳なさそうに私の周りにやってきたヤンキーたちはなぜか何度も頭を下げてくれて。
"悪い人たちじゃなかったんや…"と思った私はチョコのソフトクリームを一口食べた。
「吉村さん！俺の焼きそば食べてください！！」
「いやいや！俺のたこ焼き食べてください！！」
なぜかグイグイと私に食べ物を差し出してくるヤンキーたち。
そんなヤンキーたちがおかしくて気づいたときにはお腹を抱えて笑っていた。
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りってぃ(プロフ) - とわさん» 主人公がついに照史くんと対面しましたよ！(';')ヤンキーを目の前にするのは私も経験がないので分かりませんが多分めっちゃ怖いと思います(T_T)それにあの桐山さんですからねぇ....(笑)いつも素敵なコメントありがとうございます！(^^) (2021年4月22日 17時) (
レス) id: ccea52b7dc (このIDを非表示/違反報告)
とわ(プロフ) - 主人公ちゃん、照史くんとぶつかっちゃった！ ヤンキーと、ぶつかった経験がないので、わからないですけど多分めっちゃ怖いですよね？嗅覚が鋭すぎな照史くん。さすが、組長！ (2021年4月19日 22時) (レス) id: fc8965d624 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - とわさん» いつも考察していただきありがとうございます(^^)週末なので張り切って2話アップさせてもらいました！重岡くんが逃げなかったのはちょっとだけ主人公に同情していたからかも…？(';')今のところこの4人以外のメンバーを出す予定はないです(..)！ (2021年4月19日 20時) (レス) id: ccea52b7dc (このIDを非表示/違反報告)
とわ(プロフ) - シゲちゃん、のんちゃん、照史くん、濱ちゃん以外のメンバーは登場するのですか？ (2021年4月18日 23時) (レス) id: fc8965d624 (このIDを非表示/違反報告)
とわ(プロフ) - 今日も欠かさず、考察をあげさせてもらっているとわです！2話連続でアップ、めっちゃ嬉しかったです！読んでみると、桐山組が来てたーー！重岡組、頑張れ！そして、重岡くんがすぐ逃げなかったのは理由があったのでしょうか？楽しみです！ (2021年4月18日 23時) (レス) id: fc8965d624 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2021年3月13日 20時
