ハウス78. ページ35
あれからあっという間に夜になって。
私は神山くんがお風呂に入ったタイミングを見計らって慌てて望さんの部屋へ向かった。
今日神山くんから何度か話しかけられたけど。
あまりにも気まずすぎて目すら合わせられなかった。
『あの…望さんいますか？』
そう言った私は望さんの部屋のドアをノックして。
ガチャッとドアを開けて出てきた望さんはどこか面倒くさそうに"何やねん"と言っていた。
『お邪魔します…！！』
「あっ…お前！勝手に入んな！！」
勢いよく望さんの部屋の中に入れば望さんにそんなことを言われてしまって。
後ろから私の肩を掴んだ望さんの手を振り払おうとするとそのまま転んでしまった。
そして私はそのまま望さんのベッドへ。
ゆっくりと目を開ければ望さんの顔が目の前にあって驚いてしまった。
まさかの馬乗り状態に顔が赤くなっていくのが自分でもよく分かって。
すぐに私から身体を離す望さんに何だか寂しくなってしまった。
「…なんでいきなり部屋に押しかけてくるねん」
『最近望さんと話せてへんなぁと思って』
私の言葉に"別にそんなことないやろ"と言った望さんは私から背を向けていて。
やっぱりいつもの望さんの距離感じゃない気がして無性に胸が苦しくなった。
『私…神山くんのこと好きじゃないですよ』
「何やねん、いきなり」
『あ、あの…望さんがもし嫌な気持ちになってたら嫌やなぁって思って』
「安心しろ、別に嫌な気持ちになってへん」
久しぶりに望さんに冷たい言葉を放たれた気がして。
たまらなくなった私は望さんの目の前に立った。
『じゃあ…なんで目合わせてくれないんですか』
「別に…そんなことない」
『思ってることがあるなら正直に言ってください、じゃないと私もどうしたらええか分からへん』
「何も思ってへんって言ってるやろ」
どんなに望さんの顔を見つめても私と目を合わせてくれることはなくて。
面倒くさそうに頭を掻いた望さんは一瞬だけ私の方を見てくれた。
「お前…あいつとおるときの方が楽しそう」
そう言った望さんに驚きが隠せなくて。
望さんの本音が聞けて嬉しい気持ちとまさかの言葉に驚く気持ちが合わさって変な気持ちになった。
『そんなことないです』
「嘘つけ、にこにこ笑ってたくせに」
そう言ってこちらを見つめる望さんにどうしていいか分からなくなってしまった。
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ブラックな少女 - 始めまして、笑いあり、ドキドキありの、お話で面白かったです！個人的に流星くんがすきでした！ (2022年8月7日 21時) (
レス) @page49 id: 3cbd83fd77 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - ちゃきさん» 初めまして(^^)コメント残していただき本当にありがとうございます…！そう言っていただき嬉しいです(:_;)面白かっただなんて…ありがたいお言葉ありがとうございます…！また機会があれば書こうと思っているのでそのときはぜひ見にきてくださいね(..)！ (2021年10月7日 16時) (レス) id: ccea52b7dc (このIDを非表示/違反報告)
ちゃき(プロフ) - 初めまして！毎回更新されるのを楽しみにしていたので完結してしまったのが少し寂しいですが、キュンキュンできて本当に面白かったです！このシリーズはずっと読んでいられるのでまたいつか出るのを楽しみにしてます！ありがとうございました！ (2021年10月4日 22時) (レス) id: 29b8e7862d (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - manaさん» わわっ！そう言っていただきとても嬉しいです！(:_;)続編希望のお言葉まで本当にありがとうございます(..)続編の件ぜひ検討させていただきますね！また書くことになったときはよろしくお願いいたします！(';')** (2021年5月3日 11時) (レス) id: ccea52b7dc (このIDを非表示/違反報告)
mana(プロフ) - とても面白かったです！もし良ければ続編希望です！ (2021年5月3日 0時) (レス) id: be6f20fff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2021年2月21日 18時
