ハウス75. ページ32
翌日。
結局あの後はしばらくリビングで待ってみたが。
望さんが部屋から出てくることはなかった。
≪ あんなライバルがいきなり現れたら言えるわけないやん！！ ≫
照史くんの言葉が何度も頭の中を駆け巡る。
もしかしたら望さんは我慢しているんじゃないか…と思うとどうしようもない気持ちになった。
……私のせいや。
せっかく友達ができて舞い上がっていたのに…それは私の大好きな望さんにとっては快くないことで。
どうしたらいいのか分からなくてむしゃくしゃしながらリビングへ向かった。
「おはよう」
『おはよう…って、え？』
朝リビングへ行くとなぜか流星くんがいた。
"久しぶり〜"なんて言いながらこちらに手を振る流星くんは一瞬幻かと思ってしまった。
『な、なんで…？』
「照史から呼び出し食らってさ」
『あ、照史くんから…？』
「ちょっと面倒なことになってるからピンチヒッターが必要やって」
"俺都合の良いときだけ利用されてへん？"と言ってこちらを見つめた流星くん。
そんな流星くんに申し訳ない気持ちになってしまった。
照史くん…ついにピンチヒッターまで呼んだのか。
有難いのか有難くないのかよく分からないけど、人が増えすぎて寮みたいになってるやん。
『なんか…色々ごめん』
「ええねんええねん、望に最強のライバルが現れたって聞いたら気になるし？」
『いや…ライバルってわけじゃ……』
「それに俺は望やからAと付き合うの許したんやで？」
"Aが望以外の誰かと付き合うことになってもなぁ"と言って大きく伸びをした流星くん。
どこまでも優しい流星くんに涙が出そうになってしまった。
するとリビングに望さんがやってきて。
"おぉ！おはよう！"と言って望さんの元へ駆けつけた流星くんに望さんは"何でお前がおるねん"と面倒くさそうな顔をしていた。
「望ってさ俺にはずかずか言ってくるくせに初対面の人にはあんまり何も言わへんよな」
流星くんの言葉に望さんは"は？何やねん"と言っていて。
ちらっとこちらを見た望さんは気まずそうに私から目を逸らしていた。
え…？今、目逸らされた…？
「新しく一緒に住んでる人がおるらしいやん、その人とはどんな感じなん？」
「うるさい、話しかけんな」
そんな流星くんの言葉に望さんは不機嫌そうに階段を上がっていってしまった。
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ブラックな少女 - 始めまして、笑いあり、ドキドキありの、お話で面白かったです！個人的に流星くんがすきでした！ (2022年8月7日 21時) (
レス) @page49 id: 3cbd83fd77 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - ちゃきさん» 初めまして(^^)コメント残していただき本当にありがとうございます…！そう言っていただき嬉しいです(:_;)面白かっただなんて…ありがたいお言葉ありがとうございます…！また機会があれば書こうと思っているのでそのときはぜひ見にきてくださいね(..)！ (2021年10月7日 16時) (レス) id: ccea52b7dc (このIDを非表示/違反報告)
ちゃき(プロフ) - 初めまして！毎回更新されるのを楽しみにしていたので完結してしまったのが少し寂しいですが、キュンキュンできて本当に面白かったです！このシリーズはずっと読んでいられるのでまたいつか出るのを楽しみにしてます！ありがとうございました！ (2021年10月4日 22時) (レス) id: 29b8e7862d (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - manaさん» わわっ！そう言っていただきとても嬉しいです！(:_;)続編希望のお言葉まで本当にありがとうございます(..)続編の件ぜひ検討させていただきますね！また書くことになったときはよろしくお願いいたします！(';')** (2021年5月3日 11時) (レス) id: ccea52b7dc (このIDを非表示/違反報告)
mana(プロフ) - とても面白かったです！もし良ければ続編希望です！ (2021年5月3日 0時) (レス) id: be6f20fff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2021年2月21日 18時
