ハウス72. ページ29
一瞬驚いたような目で神山くんを見つめた望さんだったが何事もなかったかのように私の正面の椅子に座って。
"いただきます"と言ってハンバーグを口に運んだ望さんにどこか不安になる自分がいた。
「え、えっと…じゃあ食べよっか！」
どこか気まずそうにそう言った照史くんの言葉にパクッとハンバーグを食べて。
私と神山くんを一番離れた席に座らせている照史くんはやっぱり気を遣ってくれているのかな…と思った。
それに…目の前の望さんひたすらハンバーグ食べてるし。
次から次へとハンバーグを口に入れる望さんは何を考えているのかよく分からなかった。
「めっちゃ美味しいです！！」
「えぇ！嬉しいわ！ありがとう！どんどん食べてな！！」
どこまでも礼儀正しい神山くんは目をキラキラさせながらハンバーグを食べていて。
やっぱり家に呼んで良かったかも…と思う自分がいた。
「望にはまだ言ってへんかったけど神山くんしばらく家に泊まることになったから」
そう言った照史くんにハンバーグを食べていた手を一瞬ピタッと止めた望さん。
そんな望さんは何事もなかったかのように再びハンバーグを口に入れていた。
「神山くんの家が火事になったんやって」
「へぇ」
そう言った照史くんに相変わらず冷たい返事をする望さん。
そんな望さんに照史くんは微妙な顔を浮かべていた。
「あの…しばらくの間よろしくお願いします」
「……よろしく」
そう言って望さんの方を見た神山くん。
そんな神山くんに望さんは珍しく挨拶をしていた。
望さん…私が来たときはあんなに嫌がってたのに。
私のときなんて"よろしく"なんて一言も言われたことないし！！
「申し訳ないねんけど部屋がもう余ってないねん」
「やから神山くんは俺か大毅かどっちかの部屋で寝ることになるけど」
そう言った照史くんにすぐさま"え？"と言った大毅くん。
まだ状況を理解していない大毅くんは相変わらずだった。
「大丈夫です、俺ソファで寝るので」
「えぇ？それはさすがに申し訳ないわ」
「ここまでしてもらってるのでソファで寝させてください」
「そ、そう？ほんまにごめんな？」
そう言った神山くんは優しい笑みを浮かべていた。
「ごちそうさま」
すると突然そう言って立ち上がった望さんはそのまま部屋へ戻っていってしまった。
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ブラックな少女 - 始めまして、笑いあり、ドキドキありの、お話で面白かったです！個人的に流星くんがすきでした！ (2022年8月7日 21時) (
レス) @page49 id: 3cbd83fd77 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - ちゃきさん» 初めまして(^^)コメント残していただき本当にありがとうございます…！そう言っていただき嬉しいです(:_;)面白かっただなんて…ありがたいお言葉ありがとうございます…！また機会があれば書こうと思っているのでそのときはぜひ見にきてくださいね(..)！ (2021年10月7日 16時) (レス) id: ccea52b7dc (このIDを非表示/違反報告)
ちゃき(プロフ) - 初めまして！毎回更新されるのを楽しみにしていたので完結してしまったのが少し寂しいですが、キュンキュンできて本当に面白かったです！このシリーズはずっと読んでいられるのでまたいつか出るのを楽しみにしてます！ありがとうございました！ (2021年10月4日 22時) (レス) id: 29b8e7862d (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - manaさん» わわっ！そう言っていただきとても嬉しいです！(:_;)続編希望のお言葉まで本当にありがとうございます(..)続編の件ぜひ検討させていただきますね！また書くことになったときはよろしくお願いいたします！(';')** (2021年5月3日 11時) (レス) id: ccea52b7dc (このIDを非表示/違反報告)
mana(プロフ) - とても面白かったです！もし良ければ続編希望です！ (2021年5月3日 0時) (レス) id: be6f20fff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2021年2月21日 18時
