ハウス70. ページ27
いつもと変わらない帰り道の景色。
でも…今日は神山くんが隣にいる。
「…ほんまにいいん？」
『神山くんが困ってるのに無視できひんやろ？』
申し訳なさそうにこちらを見つめる神山くんに慌ててそう言って。
そんな私に神山くんは"ありがとう"と嬉しそうな笑みを浮かべていた。
≪ じゃあ…しばらく私の住んでる家に来る？ ≫
なぜこうなってしまったのか…それはあのときの私の発言のせいである。
そんなこんなで神山くんはしばらく私の住んでいる家に泊まりにくることになった。
『この前も言ったと思うけどとある家族とシェアハウスしてて…三人おるんやけど三人とも男の子やから気遣わへんと思う』
「さ、三人も…？俺やっぱり迷惑じゃない…？」
『服とか生活用品とか何かあったら借りれるし今の神山くんにはちょうどいい場所やと思うけどな』
「じゃあ…三人と仲良くなれるように頑張る」
改めて家の説明をすると神山くんはどこか緊張した様子で。
気合を入れ直した神山くんに思わず吹き出しそうになってしまった。
.
あれから何気ない会話をしているうちに家の前に到着して。
このことをまだ誰にも報告していないと気づいた私は慌ててドアの鍵を開けた。
『神山くん、実はまだ誰にもこのこと言ってなくて』
『多分いいと思うねんけど一応確認のために神山くんのこと説明してくる！』
そう言えば神山くんは笑顔で"分かった"と言ってくれて。
私は慌てて家の中に入ってリビングへ向かった。
「おぉ！A！おかえり！！」
『照史くん！ちょっと話したいことがあるんやけど！！』
鼻歌を歌いながらケーキを作っている照史くんに慌ててそう言えば照史くんはご機嫌な様子で"なになに？"と言っていて。
慌てて今日あった出来事を話せば、照史くんはたちまち驚いた顔へと変わっていった。
「あかんって！！」
『でももう家の前まで連れてきてもうたし……』
「えぇええ！！でも家の中に入れることはできひんで！！」
『そこを何とか！！』
そう言った照史くんはずかずかと玄関へ向かっていって。
「神山くん、いらっしゃ〜い！！」
『うっわ…さっきまでの態度と全然違う……』
ドアを開けてそう言った照史くんはやっぱりいい人なんだと思った。
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ブラックな少女 - 始めまして、笑いあり、ドキドキありの、お話で面白かったです！個人的に流星くんがすきでした！ (2022年8月7日 21時) (
レス) @page49 id: 3cbd83fd77 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - ちゃきさん» 初めまして(^^)コメント残していただき本当にありがとうございます…！そう言っていただき嬉しいです(:_;)面白かっただなんて…ありがたいお言葉ありがとうございます…！また機会があれば書こうと思っているのでそのときはぜひ見にきてくださいね(..)！ (2021年10月7日 16時) (レス) id: ccea52b7dc (このIDを非表示/違反報告)
ちゃき(プロフ) - 初めまして！毎回更新されるのを楽しみにしていたので完結してしまったのが少し寂しいですが、キュンキュンできて本当に面白かったです！このシリーズはずっと読んでいられるのでまたいつか出るのを楽しみにしてます！ありがとうございました！ (2021年10月4日 22時) (レス) id: 29b8e7862d (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - manaさん» わわっ！そう言っていただきとても嬉しいです！(:_;)続編希望のお言葉まで本当にありがとうございます(..)続編の件ぜひ検討させていただきますね！また書くことになったときはよろしくお願いいたします！(';')** (2021年5月3日 11時) (レス) id: ccea52b7dc (このIDを非表示/違反報告)
mana(プロフ) - とても面白かったです！もし良ければ続編希望です！ (2021年5月3日 0時) (レス) id: be6f20fff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2021年2月21日 18時
